悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真170 見渡せば

2006-06-21 06:10:00 | 短歌写真

2006-0621-yts170
見渡せば梅雨の半ばに四つひらの
咲き広がりてよろづ葉の森  悠山人

○短歌写真、詠む。
○万葉公園でいくつか詠み、撮影する。
 ¶四つひら(四片)=あじさい。その古形が、四つ花の額紫陽花であ
 るところから。
 ¶よろづ葉=万葉。万葉集。
□みわたせば つゆのなかばに よつひらの 
  さきひろがりて よろづはのもり
*now streaming : Artist=TELEMANN|Track=La Stagione Frankfurt - Ouverture - Suite G Major TWV 55-G2*
 http://65.19.173.132:4086


image123 リュシマキア

2006-06-21 06:05:00 | images
2006-0621-yim123
title : Lysimachia nummularia.
yyyy/mm : 2006/06
notes : リュシマキア(通用名はリシマキア)。裾石まわりに増え続けている。
 ところで Google の威力を久し振りに感じた。「リュシマキア」の日本語検索をしたら、画面に登場したのはたった2件。ひとつは博物学の祖、プリニウス(かの博物誌の目次に登場していた。命名者?)関連。もうひとつは、これも斯界で知らざる者なしの「ローマ共和政偉人伝」(De viris illustribus urbis Romae)のPDF版。54段に、シュリア(通用名シリア)王がローマ帝国から奪い返そうとする、都市の名として出てくる。電網検索の醍醐味である。

紫式部集064 あしたさえ

2006-06-20 06:00:00 | 紫式部集
2006-0620-yms064
あしたさえ知れない身とも思わずに
他人の暮れを気にかけるとは   悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=題詞に、親友の小少将(こしょうしょう)の遺品を整理していて、近親の(と推定される)加賀の少納言へ届けさせたものに添えて、とある。自分の命でさえもいつとも知れないはずなのに、あれこれの知己の行く末などを慮るなど、悲しいですね
。平王ク歌番号126。現代詠は、「明日=朝」「暮れ」に生死を入れた。紫式部のこの歌には本歌がある。(新潮版注)
   明日しらぬわが身と思へど暮れぬ間の
   今日は人こそ悲しかりけれ   紀貫之(古今集・哀傷)

 ¶かつは=それなのに。他方では。on the other hand。
□紫064:くれぬまの みをばおもはで ひとのよの
      あはれをしるぞ かつはかなしき
□悠064:あしたさえ しれないみとも おもわずに
      たにんのくれを きにかけるとは

短歌写真169 万葉の

2006-06-20 05:40:00 | 短歌写真
2006-0620-yts169
万葉のまつりと聞きてはろばろと
来つればつゆの森に消えをり  悠山人

○短歌写真、詠む。
○万葉集の歴史的仮名遣いは、「まんえふしふ」
。今や万葉祭りは、日本各地で珍しくもない様相。「つゆ」は、「梅雨」と「露」。正面は朗唱・演奏・演舞壇。
□まんえふの まつりとききて はろばろと
  きつればつゆの もりにきえをり

短歌写真168 元から

2006-06-19 01:00:00 | 短歌写真
2006-0619-yts168
元から末まで直き葉脈の
蹌踉ふなきをわれは羨む  悠山人

○短歌写真、詠む。
○花を終えた紫蘭の、堂堂とした葉。道に例えると、正道・表街道そのもの。
 ¶蹌踉ふ(よろぼふ)=蹌も踉も、「よろめく。よろよろ歩く」。万葉期には、
 「よろほふ」。

□はじめから すゑまでなほき えふみゃくの 
  よろぼふなきを われはうらやむ
*now streaming : Artist=BACH|Track=Masaaki Suzuki - Brandenburg Concerto No. 3 in G major BWV 1048*
 http://65.19.173.132:4086

image121 姫沙羅の花

2006-06-19 00:50:00 | images

2006-0619-yim121
title : Stewartia monadelpha.
yyyy/mm : 2006/06
notes : ひめしゃら(姫沙羅)。自宅の花はかなり散っていた(右、16日撮影)。きれいなのは?と探したら、専門家集団のHPの写真が出てきた(左、撮影時期不明)。HPは「独立行政法人 森林総合研究所九州支所のホームページ…平成18年6月8日更新」、つまりは旧林野庁。www.ffpri-kys.affrc.go.jp。所在地は熊本市。それによると…
 所属:ツバキ科 ナツツバキ属
 学名:Stewartia monadelpha Sieb. et Zucc.
 特性: 落葉高木。樹皮は淡赤黄色または淡褐赤色で平滑である。老樹は薄片となり剥離する。葉は有柄で互生し、長楕円形をなし、先は尖り、縁には低い鋸歯がある。 葉のつけ根に柄を出し、白い花を開く。さく果は円錐状卵形で、熟して5個の果片に裂開する。
 分布: 本州(箱根地方、東海道、南畿)四国、九州(屋久島を含む)の温帯・・・
 用途: 器具材などに使用し、木は庭木として珍重・・・
 備考: 常に疎開する森林内に生じ、陽樹で群落をなすことが多い。
 開花時期: 6~7月
 果実成熟期: 10~11月
樹木の専門家の写真について、私の判定(5段階)は、花が☆4~3、葉が☆5である。花写真は、多分失敗作だろう(800*600の原画像で見ると、肝腎の花がかなりのフォーカス・アウト)。葉は申し分なし。
☆JPN0-0CRO just one hour ago!☆


紫式部集063 気が多い

2006-06-18 05:20:00 | 紫式部集
2006-0618-yms063
気が多いほととぎすならきっと来る
でも裏切られとても寂しいの   悠山人

○紫式部集、詠む。
○略注=新古今集の現代詠024(去年7月26日条)で採歌・解説済み
。紫集現代詠では趣を変えてみた。感情移入して朗唱すると、いっそう切ない。平王ク歌番号080。
 ¶なき=「(身のやりどころの)無い」「(悲しみで)泣いて」の懸詞。
□紫063:たがさとも とひもやくると ほととぎす
      こころのかぎり まちぞわびにし
□悠063:きがおおい ほととぎすなら きっとくる
      でもうらぎられ とてもさびしいの
*now streaming : Artist=BACH|Track=La Petite Bande - Concerto in D Minor BWV 1043*
 http://65.19.173.132:4086

image119 ガーベラ

2006-06-17 06:15:00 | images

2006-0617-yim119
title : gerbera.
yyyy/mm : 2006/06
notes : 花車。大千本槍。阿弗利加千本槍。African daisy。Barberton d~。 ドイツ人学者 Gerber 由来が、日本語に訛って、ガーベラ。このカタカナを英米語らしくとする日本人が、garbera と表記(してあったのは、数十件を見た限り、すべて日本語のサイト)。どうもそういうことらしい。水郷を経巡っているあいだに、自宅で待ちくたびれていた彼女たちは、慌ててあくびをやめて、お帰りなさ~いの大合唱♪。
☆もしかして ガザニア だったかな? としたら、ごめんなさ~い(汗)☆