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農家のおじさんの手

2017年12月19日 13時28分30秒 | Weblog
昨夜
故郷のことを思い出していた
父親の汗や背中のこと
隣の家の牛のこと
そして 隣のおじさんのこと

父は勤め人の兼業農家だった

それで 週末や休日は
いつも農作業をしていた
また 年末などは
大牟田市などで
港湾の力仕事をしていた

体は大きかったが
長男坊で大事にされ
しかも腰が弱かったので
農作業や力仕事をするのは
父にとって大変だったろう

僕が今も思い出すのは
父親の背中と汗と作業服だ

父は時々隣家から牛を借りて
田畑の耕作をしていた
僕はヒトや動物を
うまく働かせるのが苦手なので
耕作を手伝いながら
父はよくできるなあと感心していた

牛の持ち主である隣家のおじさん

おじさんも 毎日よく働いていた
晴れの日も曇りの日も
そして雨や雪の日も
ほとんど休まずによく働いていた

休みの日や夕方に遊びに行くと
おじさんは時々家にいた
また我が家に来ることもあった

おじさんはたいてい煙草を
美味しそうに吸っていた
お酒が飲めないおじさんは
ヘビースモーカーだったと思う

牛を世話しているおじさん
農機具の手入れをしているおじさん
秋から冬には 縄もなっていた

藁(ワラ)は柔らかそうだが
手に持って捩ってみると
結構硬くで手強い素材だ

おじさんは 雨の日など
農作業小屋で
黙々と 縄をなっていた

見ていると簡単にできそうだ

おじさんは 笑って
Tくん あんたもしてみるね
と呼びかけてくれた

僕は ハイと答えて
おじさんが教えたように
縄をなった積りだったが
やはり全然ダメだった

ふとおじさんの手に眼をやると
おじさんの手は
大きくてゴツゴツしていた
さすがに毎日の農作業で
その手は 太くて逞しかった

僕は
とてもかなわないなあと思った

人生は さながら
あざなえる縄の如し
というけれど
今振り返れば
まさしく僕もそう思う

おじさんは
僕の家が貧しかった時
遊びに行けば お菓子をくれたり
テレビを見せてくれたりした

おじさんは
母が指の大怪我をした時
車で急いで病院まで運んでくれた

また おじさんは
僕が車の免許取得後
自分のトラックを
僕の練習のために
快く貸してくれた

今思えば
僕が逆の立場なら
恥ずかしながら そんなことは
中々できなかったと思う
おじさんには感謝しても
したりないくらいだ

今は亡きTおじさん 今まで
本当にありがとうございました!
心から感謝しています!

Ps2017.12.18 月曜 草稿
僕は 今でも Tおじさんの笑顔を 懐かしく想い出す その後 お互いの家で うれしいことや悲しいことなど いろんなことがあった
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