紙と電子の辞書(その1)〜TVドラマ「舟を編む」から
( 愛用の電子手帳と愛読の図鑑 4/8 )
新しく玄武書房の辞書編集部に
異動してきた岸辺みどり
女性雑誌が廃刊となったため
その編集部が廃部となり
ほとんど知らなかった辞書編集部に
やむなく転属し
新しい職場で働くこととなった
上司の馬締(まじめ)光也たちは
みんな生真面目そうだが 何だか
社員としては結構癖があり
最初はとっつきにくそうだった
辞書編集部は
新しい辞書『大渡海』を
編むために 日々根気強く
地道に取り組んでいた
少人数の辞書編集部は
途中編入のみどりを 一日も早く
実践部隊の仲間とするべく
優しく接して 仕事の手順を
段階的に指導していった
新人のみどりは
仕事内容や雰囲気が
全く違う職場に戸惑いながらも
次第に溶け込んでゆき
同僚たちの 静かな しかし
内に秘めた辞書づくりへの熱い思いに
次第に惹(ひ)かれゆき いつしか
自分もその世界に馴染んでゆく
(そして 街の微風にあたりながら
私も 辞書づくりから逃れられないと
悟ってしまう岸辺みどりだった)
それから
自他共に辞書編纂の仲間と認識した
岸辺みどりは データの作成・点検、
辞書用紙の検討・決定に邁進する
その展開の中で
「用紙と電子」の軋轢が取り上げられる
つい最近までは
辞書や本は 紙に限ると思われ
その地位は揺るぎないと思っていた
しかし 近年
「電子本」などという新たな書籍が
出回り始め 現在
急速に浸透してきているが
実は 私も 数年前から
その電子辞書とやらを
使い始めている
ps 2024.4.11 草稿
紙の書籍と 電子書籍の違いや
それぞれのメリットと
デメリットについては
次回の(2) で述べる予定です