蛇穴を出ずる日 薄田泣菫
雀蜂 樹木に集う日「花祭り」の日に
( 樹液を吸うスズメバチ 4/8,9 )
薄田泣菫のエッセー
「蛇、穴を出ずる日」が
NHKラジオのらじるラボで
音読されていた
蛇(など)が なぜ
無闇にきらわれるのかについて
薄田泣菫氏は
あれこれと持論を披露している
私も なぜか子どもの頃は
蛇を見かけると攻撃を仕掛けたものだ
攻撃される蛇からすると
理屈に合わくて厄介であり
命に関わることでもあり
蛇の方こそ面倒で怖かっただろう
その後 私は
生物のことに興味を持ち
いろんな科学番組や
図鑑、科学雑誌などを読んで
蛇などの爬虫類や蛙などの両生類が
いかに地球環境に適応して
種を絶えさせることなく
命を引き継いできたかがわかって来た
また 最近の研究では
蛙や蛇などが生物環境のバランスを
うまくとっていることがわかってきたし
近年 世界のカエルが
激減してきたことを危惧する学者が
警鐘を鳴らしているそうだ
世の中で無駄な要らない生き物なんか
一つもいないのではないか
意地悪く言えば
この私たちヒト(人類)こそ
地球の異端者じゃないかと
地球環境の破壊が急増する今
更に コロナ禍の今
その念をいよいよ深くしている
俳句の季語で
※春の季語 ①〜③
①「蛇穴を出(い)ず」
②「蛇穴を出る」③「蛇出(い)ず」
※秋の季語 ④〜⑤
④「蛇穴に入(い)る」
⑤「穴惑(まど)い」
※「カラー図解日本大歳時記」参照
講談社刊☆秋巻・昭和56年10月発行
春の巻・昭和57年2月発行
以前1年間だけ句会に加えてもらい
その句会の作品の中に
「蛇穴に入る」とか
「蛇穴を出ず」があり
初めは何のことだろうと思ったが
さすがは新聞などにも投句して
入選する人たちだと感心したことだ
散歩中に スズメバチを見た
中位の樹木に 止まっていた
樹液を吸っているようだ
もう一匹もいた
周りを飛んで餌場に来るのだが
先客の蜂が
どうやら譲らないようだ
どちらの蜂も
生きるのに必死だと思う
蛇にしろ 蜂にしろ
どちらにしても
さすがに生き物好きの私も
親近感を持って触れ合おうとは
考えないが
全ての命を大切にしたお釈迦様は
ヘビやハチなどに対して
どう接しただろうかなあと思う
今日(4/8)は お釈迦様の誕生日
先ほど 河川敷を歩きながら
そんな取り留めもないことを
考えてみたが お釈迦さんは
きっと迷うことなく
話しかけたりあるがままに
接しただろうなあと推測する
ps 2021.4.8 草稿 4.11 追記
日本は
仏教が主体(葬儀などでの宗教は)と
思われるが キリスト教のクリスマスや
イースター、ハロウィンほどには
花祭りが浸透していないように思う
私の街でも メインの通りや
熊本駅前などにおいて
甘茶を振る舞う位で
毎年至って静かに執り行われている
政教分離(政策?)とはいえ
日本って 不思議な国ではある
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