哲ノート

gentle heart!! ヤサシイココロ・オトナノココロ

「忠臣蔵」歌舞伎を見に行く

2010-12-04 23:30:40 | ちょっとそこまで。
年末おなじみの“忠臣蔵”

国立劇場 歌舞伎公演 「仮名手本忠臣蔵」を見に行きました。

今年年頭の目標である「歌舞伎観賞」7月の観賞教室についで、“本命”の忠臣蔵です。

落語の世界でもおなじみの忠臣蔵です、筋立てはアタマの中に“しみついて”いますから、おなじみの場面満載の5時間“長丁場”の歌舞伎です。

初日です(3日に行きました)から平日にもかかわらず“ザワザワザワザワ”にぎわっています。例の騒動はここでは皆無、ほんと歌舞伎ファン・常連さんというのは多いです。(ご祝儀もあるかな。恒例だし。初日だし。)



花道に近い1階の席です。この花道から次から次へと登場します。そのたびにアタマをみぎひだり、けっこう疲れますが間近で見ることができます。これは良い席を取れました。

忠臣蔵はまずは三段目から。
「鮒じゃ鮒じゃ」の松の間刃傷の場 幸四郎演じる「高師直」がこれでもかとジリジリといびりだします。(けっこう迫力あります)おたがいのプライドがとうとう裂けて・・・・刃傷にいたります。

四段目は観客の出入りを止める「通さん場」のある厳粛な場面。
染五郎演じる「塩冶判官」切腹の場です。
「由良之助は・・・・」の無念さが際立つ場面。客席も固唾をのんで厳粛な場面に対峙します。花道から幸四郎演じる「由良之助」が登場し駆けつけますが・・・・・・・。

ここで休憩。いわゆる“幕の内”ってやつですか。持参のおにぎりをほうばって、つぎをまちます。

休憩明けは“道行”浄瑠璃。
勘平・お軽のものがたりを浄瑠璃で・・・・。重苦しさとはちがった“はなやかさ”のある設定。
ただ弁当あけですので、ちょっと“ねむく”なっちゃいましたが。

七段目は祇園一力茶屋の場。
仇討ちの心情を隠し持つ由良之助が一力茶屋でお軽と出会い、そのやりとりから由良之助の秘められた心情を察する場ではありますが・・・・・正直“ねむたかった”・・・・だって「行動」ではなく“むずかしい”コトバのやりとりは理解する・ついてゆくだけでもけっこう苦労します。

十一段目いよいよ仇討ちの場です。
こういうのは“わかりやすくて”またまた目がびんびんに覚めます。でもいがいとタンタンと仇討ちが終わってしまいました。
歌舞伎の世界での「仇討ち」というのは話の筋からすると“おおごと”ではないのかなぁ。あっさり見つけてあっさり仇討ちが終わってしまった。さいごに橋を向こうから四十七志が渡ってくる場面は堂々と壮観としていて“感動”“感激”モノです。

おなじみの忠臣蔵ですが、あらためてこの長丁場を見て“感激”の一言。年末の風物詩として何度見てもいいかなというくらい安心して見ていられるし、まだまだ奥が深そうな“歌舞伎の世界”を味わっていたい気持ちです。

さいごに“掛け声”あれは名人芸ですね。けっこうかよっていなければできない芸当です。
きょうは一日ドップリと歌舞伎の世界に浸りました。

コメント
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