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通し狂言 南総里見八犬伝 -国立劇場-

2022-01-19 21:58:24 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
時々行く国立劇場での歌舞伎公演で、これはぜひ行かなくちゃという公演がおこなわれているのでさっそく・・・。

令和四年初春歌舞伎公演 「通し狂言 南総里見八犬伝 五幕七場」

 

「新・八犬伝」ファンの身としては、いままで文献や浮世絵でしか再現されていなかったものが、歌舞伎の舞台で行われるもんですから、これは期待をもって観劇します。

八犬伝はとても長い長い話ですから、歌舞伎の演目としても見せ場のある場面をつなぎ合わせての、いわばダイジェストの形にならざるを得ません。

 

今回の公演もまず序章として里見家、伏せ姫、八つの水晶玉のいわれなどの解説があり、本編に入りました。

歌舞伎といえども「劇」ですから、たわいもない会話もあり、はたまた立ち廻りもあり、言葉は難しい面もありますが、事前にプログラムにあるあらすじと舞台設定、登場人物をアタマに入れておけば

一つ一つの場面を理解できます。自分はある程度「八犬伝」の話の筋を理解していたんで、「歌舞伎だとこうなるのかぁ・・・」てな感じで楽しく見る事が出来ました。

   

今回の公演で観たかった場面がなんといっても「芳流閣の場」

芳流閣の大屋根の上での犬塚信乃の立ち廻り、犬飼現八との格闘など、浮世絵で見たことある場面でしたが、それが歌舞伎ではありますが目の前で行われることに大変感激しました。

また「新・八犬伝」ファンからすると、悪女船虫とか怨霊玉梓なんて登場人物が出ると、ぐぐっと話が面白くなるんですが・・・これはあくまでもファンとしてのリクエストです。(私感です)

それにしても全編にわたり「見得を切る」場面が多く、そのたびに拍手がわきます。歌舞伎初心者としては劇という「話の流れ」での見方をするので、そんなに見得を切らなくても…なんて思っちゃうんですが

これも「伝統芸能」「歌舞伎という劇」の肝心な演じ方なんでいいんですが・・・それにしても。

今回の公演では終幕には里見家の仇である扇谷定正を八犬士が討ち取り、八犬士そろい踏みで大見得切って大円団となりました。

今回の歌舞伎公演は自分も知っている演目でもあり、キャラクターある登場人物も多く、また現代歌舞伎の面白さもふんだんに取り入れての演出に目を見張るものがあり、大変見やすく感動あるものとなりました。



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