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三島喜美代 未来への記憶展 -練馬区立美術館-

2024-06-14 22:18:28 | ちょっとそこまで。

年間を通じてあちこちの「美術展」や「企画展」をのぞきに行っていますが、その中で公立の美術館でも魅力的な企画展が開催されます。

マスメディアを利用した大規模な商業宣伝はありませんが、自分の見識を広める上で「これは、見ておかなきゃ・・・」と思われるような興味を抱かせるものもあって、

今回の美術展も作者の名前は存じ上げませんでしたが、今の時代への警鐘・メッセージ性もあって「どんなもんだろう・・・」と行ってみることに。

「三島喜美代 未来への記憶展」

西武線中村橋駅を降りてすぐの練馬区立美術館にて開催されています。(同美術館には「電線絵画展」2021-4-9投稿以来の訪問)

新聞や印刷物、ダンボール・空き缶などのゴミなどを陶器の形で立体化して作品に仕上げ、発想やメッセージを訴求発信しています。

これらの立体化された作品にはシルクスクリーンという技法で印刷物を転写して作品のメッセージ性を持たせるものになっています。

エントランスにある「ゴミ箱に捨てられた空き缶」も遠目からは空き缶なんですが、近くによると陶で出来ていることがわかります。

館内で展示されているダンボール・新聞の束などもよくよく見ると陶で立体的に作成されており、そこにシルクスクリーン技法で印刷がされているような作品が並んでいました。

展示の中には耐火レンガ・ブロックを敷き詰め、そこには様々な新聞記事の切り抜きが描かれており、空き缶のゴミとともにとても印象深いものとして見る事ができました。

今回の三島喜美代展は現代の大量消費社会と環境問題を含めてのゴミ問題、そしてあふれるような情報過多の社会など、

現代社会がかかえるさまざまな問題提起が見え隠れしているような作品群が未来への警鐘として発信、展示されている興味深い企画展でした。

 

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