年間を通して魅力ある、興味を湧き立てる“せたぶん”世田谷文学館でまたまた・・・(最近アニメ・漫画系が多いですが…)
「伊藤潤二 展 -誘惑-」
グロテスクな作風で知られる伊藤潤二氏の600点にも及ぶ作品絵画をあつめた企画展です。
「富江」(デビュー作品)とかは名前とともに見たことはありますが、氏の作品群はほとんど初めて触れるものばかりで
逆にそのほうが新しい発見・出会い・触発を受けてなかなかおもしろいもんです。
ホラーの世界は非日常なもので、行き過ぎている感があるものが多く、正直“ついていけない”世界でもあります。
ホラー好き・愛好者・アニメなどのマニアの方、外国人も多く見受けられる展示会場ですが、あくまでも中身よりもイラストを楽しむという視点で作品を眺めました。
ホラー作品って突拍子もない構図の作品よりも、より日常的ででも何かが隠されているような精神・心理的な印象あるもののほうが、
作品からなにか感じるものがあってとても印象深いものになる気がします。
代表作である「富江」も含めて作品に登場する女性たちも、なにかしら持っているような表情であり、作品をじっくり鑑賞するうちにその世界に引き込まれてゆきました。
見識を広げるために自分の知らない世界をのぞくというのは、時にはとても興味あふれるものとなり、今回の「伊藤潤二展」はそんな企画展のひとつになりました。