東北沢 石川湯に浸かる -銭湯をめぐる196-

小田急線・東北沢の駅に下車

地下化・複線化工事が完工後初めての東北沢。こんなに閑静だったけ…と思うくらい、駅前・駅周辺はまとまった商店街もなく、コンビニと銀行と転々とした店がある程度で、あとは昔ながらの密集した住宅街

隣が下北沢と代々木上原、若者の街・流行の発信・文化の発信地としてざわざわとした雰囲気と人通り、まさしく混沌とした街を形成しているのに、この静けさはなんだ・・・と、思っちゃうくらいの駅前



そんな人通りも無い駅前から住宅地に入り込んで数分、起伏のある土地は良質な地下水が存在するんだよなぁ・・・なんて思いめぐらしていると、いきなり住宅地の中に今日訪湯する「石川湯」がありました。

マンション銭湯で（石川マンションとありますので所有しているのでしょう）建物裏側に煙突らしきものがあり、地下水使用の期待の持てる銭湯さんです。



さっそくのれんをくぐり、カウンター形式の番台から（下足札と交換に脱衣所ロッカーキーをいただけます）脱衣所へ。

浴室はこじんまりとしたもので、カランは15基、浴槽はシンプルに１つで、白湯とジェットマッサージ座湯とに分かれています。

浴室画はなく、サウナ・水風呂も・・・無いんですが、本来はこのスタイルが浴場の形なんで、これでいいんです。

白湯は最近どこもかしこもバイブラになっていますが、ここは湯が乱れない白湯で、湯温42度くらい4人くらいがゆっくりは入れる広さ。

隣のジェットマッサージ座湯は、やや深めの座湯でカラダが安定してジェット湯を受けられるんで、なかなかいい感じですよ。

足をうぃ～んと伸ばして放り投げても、ちょうどへりに足がついて踏ん張れるんで、これまたいい感じ。

勢い良すぎてカラダが安定しないジェットマッサージが多い中、このジェット座湯はカラダを安定できるんで、まったりと心地よいんですよね。

限られたスペースでシンプルに湯船があって・・・でもこれでいいんですよね。

カラダの汗をさっと流して、さっと湯に入って、さっと湯を出る…内風呂にはない雰囲気と解放感を味わえれば、これ以上のものはいらないのです。かしこまることなく、なんども通っちゃう、まさしく近所の風呂屋さんですよ。

東北沢の駅からほんの数分、閑静な住宅街の中にひっそりと石川湯さん、いいお湯でした。