哲ノート

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釜泥 -池袋演芸場 六月上席-

2023-06-07 23:21:25 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
六月の寄席はいつもの池袋演芸場、最前列でライブ感味わいつつ堪能します。

平日昼席ですが、“地下にある秘密基地”池袋はほぼ満席の盛況、観客からも大いに笑いが起こり活況の中の興行です。



開口一番は「金明竹」から、「宮戸川」そして浮世節は立花家あまねさん、橘之助師匠のお弟子さんで今までお二人で登壇していたんですが、今回はひとり立ちしたんでしょうか、

もともと民謡にたけているそうで、しかも今日は「奴さん」の踊りも披露されてこれから期待ですね。

「元犬」「普段の袴」「千早ふる」「釜泥」「粗忽の釘」中入り後は「(新作)姫狙い」、春風亭一朝師匠の弟子で一花さんが師匠の十八番「祇園祭」を演じます。

小ゑん師匠でオタクネタ「鉄の男(序)」を演じて、昼席トリは古今亭志ん輔師匠で「らくだ」

完演すると1時間を超す長講ですが、うまく酔っぱらった屑屋のくだりで「虎になるといけねえや・・・」で終演

今日の演目の中では柳家三三師匠の「釜泥」がおおいに沸かせました。まくらからしてウィットに富んで、うまく時世をいじって観客をぐいぐい引っ張って取り込んでいく妙はまさしく師匠の芸ですね。

テンポよく、噺の中にもところどころくすぐりを入れて、おかしな「釜泥」を盛り上げてゆきました。でも噺の筋は脱線せず定番の演目として安心して聴けるんで毎度出演するたびに楽しみな三三師匠です。

池袋の昼席は演者と観客が一体感を味わう場面が何度も続き、見ごたえある4時間の興行となりました。

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