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観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
感じる事を書いています。

知事の権力

2006年12月10日 | 日記
今日の朝日新聞「知事権力2」を読んだ。
「わしの部下は何人いると思う?警察はすべてわしの支配下や。それから教職員やろ。まあ。公務員全部、わしの力で何でもできる。」
とは、横山ノック前大阪府知事の言葉
このノック知事のもとで総務部長と副知事を務めた男が、前和歌山県知事の木村良樹。
下記の経歴をみると地方行政の表も裏も知り尽くしているようだ。
彼は大阪府副知事のときに談合やり方の伝授を受け、ノック知事の辞職後はその後釜を狙っていた。しかし、太田房江現知事が擁立されたため、かって総務部長として勤務したこともある和歌山県の知事に横滑りした。
大阪府知事をなろうとしたのは、当初から知事の立場を存分に利用して利権を得ようと思っていたのだろうか。どうせ捕まるなら公共工事の額も和歌山県よりずっと多い大阪府の知事として、もっと利益を得ておければよかっと悔しがっているかも知れない。
ところで、福島県も和歌山県も知事を逮捕したのはちじの部下ではない検察である。しかし、宮崎県は県警である。宮崎県の県警は優秀なのだろうか、、それとも誰かが相当詳しい汚職の実態を警察に密告したのだろうか。
いずれにしてもこんな知事のもとでの幹部は大変だろうなと思っていたら、上記の新聞記事に「ゴルフ場でかいた汗を流そうと風呂場に入ると、部長級の県職員らが知事の背中を流していた。県幹部たちの別の顔を見た思いがした。」と元県議の述懐が載っていた。
市町村からみれば、県が怖い理由は二つらしい。
一つは、県発注工事の各市町村のへの配分権限、もう一つは、小中学校の教員人事、知事に盾突いて、自分の市や町に能力のない先生ばかり配置されたら大変だということらしい。

木村良樹
生年月日 昭和1952年1月11日
出身 大阪府
1974年3月 京都大学法学部卒業
1974年4月 自治省入省
1979年11月 北九州市企画局企画部開発課長
1983年5月 愛媛県地方振興部市町村課長
1985年4月 自治省行政局公務員部公務員第二課長補佐
1987年4月 埼玉県総務部地方課長
1988年4月 埼玉県企画財政部財政課長
1990年4月 自治省大臣官房企画室調査官
1990年7月 国土庁地方振興局総務課半島振興室長
1993年4月 和歌山県総務部長
1996年4月 自治省財政局準公営企業室長兼大臣官房参事官
1997年4月 自治省財政局指導課長
1998年7月 大阪府総務部長
1999年7月 大阪府副知事
2000年9月 和歌山県知事選挙初当選 
2004年8月 和歌山県知事選挙再選
2006年12月退職