観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
感じる事を書いています。

ヒレンジャク 1

2013年03月08日 | 野鳥
北海道・湧別町の「暴風雪から娘を守るため10時間抱き続けた父の最期」のニュース記事を読む度に目が潤み、パソコンでの作業がはかどらない。
この父親が迎えに行った児童センターまでの距離は、8kmというが、ちょうど私が孫を保育園まで迎えに行く距離と同じである。
徳島では豪雨になっても豪雪にはならないが、日本の豪雪地帯は、日本全体のおおよそ50%でぐらいで面積で、約19万平方キロメートル。豪雪地帯
の居住人口は、人口密度が低いので約2000万人。
100万人を超える大都市での1年間の積雪量が多いのはカナダのモントリオールが有名で年間平均2mを超えるが、日本の札幌市は6メートルを超えている。
いかに日本が豪雪国かを物語っている。

ところで、このヒレンジャクを撮ったのはちらっと雪が舞った日だった。
ヒレンジャク(緋連雀)は、ユーラシア中部など広い範囲で繁殖するキレンジャクと違い、繁殖地がウスリー地方になど限られている。
ヒレンジャクの越冬地は日本、サハリン、朝鮮半島、中国南部、台湾など。飛来数は年により大きく違う。東日本に多いキレンジャクに対して、ヒレンジャク
は西日本に多く渡来する。このため、徳島では、ヒレンジャクを見る確率は、キレンジャクを見る確率より高い。このため、バードウォッチャーは、
数少ないキレンジャクを見たがる。
実際は、ヒレンジャクの絶対数は少なく、繁殖地のシベリア東部・中国北東部のアムール川・ウスリー川流域の森林の減少と環境悪化によって絶滅が
危惧されている数少ない貴重な野鳥なのにである。






腹は黄色みを帯びており、キレンジャクとは異なる。