8月23日の私の記事
メディアにイエローカードに「現在のメディアの対応だと小泉首相が自民党を割ってまでやろうとしている郵政民営化が今一番大事な事なんだと思う人が増え、まさに小泉政権中枢の思うつぼだ。」と書いたが、そのとおりになった。このことが、10月25日読売新聞の「論壇2005」“政治に誘惑されたテレビ”で分析されていた。
この記事の中で石田英敬東京大学教授(情報記号論)のメディア論の一部が紹介されていた。(氏はバラエティー化したテレビを舞台とした「メディア戦略」こそが勝利の原動力だったと言う。ここにあるのは、「政治によるメディア支配」ではなく両者の共犯関係である。「政治権力は、様々な『話題』をセットすることによってテレビを『誘惑』しようと働きかけ、テレビは政治権力が設定するトピックをメディア的に増幅し、バラエティー的おしゃべりを組織することで視聴者による『話題消費』へと差し向ける。」政治的テーマが「「バラエティー的な話題」に置き換えられた時、『話題性』とは、『論点』を隠蔽する機能を果たす。」との指摘は、なぜ郵政民営化のみが注目されたかについての回答になっているように思われる。)
メディアにイエローカードに「現在のメディアの対応だと小泉首相が自民党を割ってまでやろうとしている郵政民営化が今一番大事な事なんだと思う人が増え、まさに小泉政権中枢の思うつぼだ。」と書いたが、そのとおりになった。このことが、10月25日読売新聞の「論壇2005」“政治に誘惑されたテレビ”で分析されていた。
この記事の中で石田英敬東京大学教授(情報記号論)のメディア論の一部が紹介されていた。(氏はバラエティー化したテレビを舞台とした「メディア戦略」こそが勝利の原動力だったと言う。ここにあるのは、「政治によるメディア支配」ではなく両者の共犯関係である。「政治権力は、様々な『話題』をセットすることによってテレビを『誘惑』しようと働きかけ、テレビは政治権力が設定するトピックをメディア的に増幅し、バラエティー的おしゃべりを組織することで視聴者による『話題消費』へと差し向ける。」政治的テーマが「「バラエティー的な話題」に置き換えられた時、『話題性』とは、『論点』を隠蔽する機能を果たす。」との指摘は、なぜ郵政民営化のみが注目されたかについての回答になっているように思われる。)