観・環・感

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淡路島の風力発電

2006年09月21日 | 自然・環境
写真は、鳴門での「タカの渡り」の観察ポイントの一つである岡崎海岸からみた淡路島の風力発電機 。全部で15機、建設されるそうだ。
風力発電は、二酸化炭素を出さないので温暖化防止のためにも、火力発電の代替エネルギーとして積極的に取り組んでいかなければならないとして、各地で建設の動きが出ている。
現在、電力会社の購入予定電力の何倍もの計画があるようだ。
自治体も、固定資産税は入るし、観光資源にもなると建設に積極的だ。
しかし、風力発電のデメリットは、何分、自然の風任せなので不安定な電力供給システムであるいうことと、風力発電機の寿命が非常に短いということだ。
工事費自体は安いが、発電量に比べれば割高、わずかな稼働年月で建設や維持管理にかかる経費以上に電力収入があるだろうか。
リゾート開発のときもそうだったが、ブームに乗り遅れるなと飛びついたら自治体は借金地獄に、そのつけはすべて住民に押しつけられる。そういうことのないよう、収支バランスを徹底的に検証しておかないと、ブームと目先の利益を追うだけでは、老朽化していく風車を壊す金もないという事態に陥る。
実際、日本では1年を通して風力発電に適した質のいい風が吹いている所は、少ないと聞いている。技術革新により風速がもっと弱くても、また一定していなくても採算が取れることが確実になれば、話は別である、また、そのための技術研究は必要であると思う。しかし、ここもそうだが、風光明媚な自然景観を破壊しての計画というのも多い。だからそのマイナス分の価値以上のメリットがないと建設の意味がないと思う。補助金をあてにしての建設ならやめたほうがいいい。
最近読んだ、気仙沼市の熊山での風力発電計画が採算性などから事業中止となったという三陸河北新報社の記事(2006.05.07)
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