川柳・ボートっていいね!北海道散歩

川柳・政治・時事・エッセイ

現代川柳『泥』三号・・・ミミズの考察。

2007年10月18日 | 川柳
・・・続き。

            ②どのような作品に感動共感するか

          さとし・・・心の扉を激しくノックしてくる

・いかなる作品も、創作者の心情には関係なく、人々の一方的な受け止め方の中で、歓迎されたり、拒否されたり  している。その時代の風潮に左右されている存在価値であると言っても、あながち間違いではない。
・訴える力を作者ひとりひとりの素肌として作品に生かされているからであろう。
・作品の価値に伝統も革新もない、あるのは、いかに読者の心を動かしたかにかかる。
・素晴らしい川柳だと評価を受ける作品は、先ず第一に人間性に裏打ちされている。
・素材が独創的で、表現が新鮮で感動の伝わりがある。
・風刺性、人間性、独創的、斬新性,なお且つ普遍性が条件。

           容子・・・凛としたオーラ(細川不凍作品紹介)
・彼は早い時期から一貫したテーマを保持していて、寂寥的な、孤高的なと思える一種の極限性を秘めた高い精神から作品を発表してきたように思える。
・読者は不凍作品しか存在しないオーラを感じる。それは、ゆったりと漂いながら、読  者を包み込むのだが、やすやすとは同化させない威厳のようなものがある。

           テイ子・・・優しくて強い川柳の鬼
          (定金冬二・前田芙巳代・大木俊秀紹介)

・定金冬二・・(私の川柳は、もとより自身のためのものであるが、いま一つ世の富者たちへの抗戦の剣でもある。作句とは、両手の爪から血を流しながら大地を掘る。)
含蓄と純粋さ、自己凝視は自分を刺すように峻烈である。人のためなら涙も惜しまぬ人情家との風説もある。
・前田芙巳代・・作品全編を貫く、愛、憎、怨を全身で表出できる稀有な作家である。
 裸身を晒すからこそ、読者の感動を呼ぶ。
・大木俊秀・・選者の心得、百点の句を65点で披講してはならぬ。川柳を骨の髄まで愛 して選を。
                          続く・・・。
コメント
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