川柳・ボートっていいね!北海道散歩

川柳・政治・時事・エッセイ

泥酔三態・・・容子・テイ子・さとし

2008年01月19日 | 川柳
          現代川柳『泥』終刊号の編集を終えて
 
   場所は、小粋な居酒屋たなか(伊達)の奥座敷

 「泥」終刊の編集を終えて、どーっと夜の巷へ・・・美女ふたり?と野獣一匹。終えた、終えた、泥。喉越しのビールの旨かったこと。格好の餌食「泥」したたかに酔うた。

 酔うほどに雫れる真実と毒舌を拾い集めて、折り句にウィンクしていた。

               三態の真髄か。

 この自信と錯覚がなかったら、「泥」と心中することなんて出来なかった。とにかく苦しかった。面白かった。最高に愉しかった。泥にまみれて、泥よ、泥。


よ・・・う・・・こ   

よ もすがら 憂 さ こ ろころとこぼれ萩         テイ子
よ くできた 浮 き名流れて コ ンチクショウ      テイ子
酔 い候 う いういしくて こ ぶし咲く         さとし
喜 びを う すむらさきに こ ぼす花          さとし

テ・・・イ・・・子   

手 を抜けて 一 気にひかる 骨 董品          容 子
天 井の い びつな穴へ こ ぼす憂さ          容 子
て におはを い つも転がす 小 半時          さとし
天 からの 遺 書るいるいと 木 の芽どき        さとし

さ・・・と・・・し   

錯 覚か と なりの庭は 死 に上手           容 子
五 月雨や と ぼとぼとぼと 詩 人たり         容 子
寒 い朝どうーっ と しがらみ 死 んじゃった      テイ子
さ あ乾杯 と うとう泥が 染 みついた         テイ子
  
                        2004・10月











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする