現代川柳『泥』終刊号の編集を終えて
場所は、小粋な居酒屋たなか(伊達)の奥座敷
「泥」終刊の編集を終えて、どーっと夜の巷へ・・・美女ふたり?と野獣一匹。終えた、終えた、泥。喉越しのビールの旨かったこと。格好の餌食「泥」したたかに酔うた。
酔うほどに雫れる真実と毒舌を拾い集めて、折り句にウィンクしていた。
三態の真髄か。
この自信と錯覚がなかったら、「泥」と心中することなんて出来なかった。とにかく苦しかった。面白かった。最高に愉しかった。泥にまみれて、泥よ、泥。
よ・・・う・・・こ
よ もすがら 憂 さ こ ろころとこぼれ萩 テイ子
よ くできた 浮 き名流れて コ ンチクショウ テイ子
酔 い候 う いういしくて こ ぶし咲く さとし
喜 びを う すむらさきに こ ぼす花 さとし
テ・・・イ・・・子
手 を抜けて 一 気にひかる 骨 董品 容 子
天 井の い びつな穴へ こ ぼす憂さ 容 子
て におはを い つも転がす 小 半時 さとし
天 からの 遺 書るいるいと 木 の芽どき さとし
さ・・・と・・・し
錯 覚か と なりの庭は 死 に上手 容 子
五 月雨や と ぼとぼとぼと 詩 人たり 容 子
寒 い朝どうーっ と しがらみ 死 んじゃった テイ子
さ あ乾杯 と うとう泥が 染 みついた テイ子
2004・10月


「泥」終刊の編集を終えて、どーっと夜の巷へ・・・美女ふたり?と野獣一匹。終えた、終えた、泥。喉越しのビールの旨かったこと。格好の餌食「泥」したたかに酔うた。
酔うほどに雫れる真実と毒舌を拾い集めて、折り句にウィンクしていた。
三態の真髄か。
この自信と錯覚がなかったら、「泥」と心中することなんて出来なかった。とにかく苦しかった。面白かった。最高に愉しかった。泥にまみれて、泥よ、泥。
よ・・・う・・・こ

よ もすがら 憂 さ こ ろころとこぼれ萩 テイ子
よ くできた 浮 き名流れて コ ンチクショウ テイ子
酔 い候 う いういしくて こ ぶし咲く さとし
喜 びを う すむらさきに こ ぼす花 さとし
テ・・・イ・・・子

手 を抜けて 一 気にひかる 骨 董品 容 子
天 井の い びつな穴へ こ ぼす憂さ 容 子
て におはを い つも転がす 小 半時 さとし
天 からの 遺 書るいるいと 木 の芽どき さとし
さ・・・と・・・し

錯 覚か と なりの庭は 死 に上手 容 子
五 月雨や と ぼとぼとぼと 詩 人たり 容 子
寒 い朝どうーっ と しがらみ 死 んじゃった テイ子
さ あ乾杯 と うとう泥が 染 みついた テイ子
2004・10月