萩を出発して、バスは、山をいくつも越えながら、県道11号を走り始めました。
山口県、島根県地方をバスで旅行された方は、お気づきのことと思いますが、沿道には、こんな景色が、良く見られます。
赤い瓦をのせた家々。
他の色の瓦で葺いた家は、ほとんど見当たりません。
この瓦は、旧石見の国(石州)地方の、良質な粘土を用いて、高温で焼いた丈夫な瓦で、同じ
島根県の出雲地方で採れる、鉄分を多く含んだ(来待石)を釉薬として使って、赤色に仕上げています。
山陰地方の、過酷な冬にも耐えられる、丈夫な瓦だそうです。
三州、淡路と並んで、三大瓦と言われています。
帰りの中国道からも、島根、鳥取、広島、岡山辺りまで、ずっとこの色を見る事が出来ました。
石見地方の名物として、石州瓦焼きと言う、焼き肉料理がありますね。
同じ石見の国の地場産業として、石州和紙があります。
↑石見夜神楽に出て来る、大蛇。
↑石州和紙を用いた、伝統工芸品です。
津和野と言えば、なんと言っても、鯉と森鴎外ですね。
鴎外は、石見国津和野藩御典医、森家に生まれましたが、10歳の時に、父と共に上京し、
その後は、津和野へ戻る事はありませんでした。
津和野の人々は、郷里の最大の偉人として、彼の生家を記念館として、保存しています。
庭には、大きな槇の樹がありました。
鴎外が生まれた時、森家では、記念に、槇の木を植えたと言う記録が残っており、今年は、鴎外生誕、150年との事で、この槇は、樹齢150年と言われております。(写真は、有りません。消去してしまったようです。)
↑ツワブキ。鴎外記念館の庭に咲いていました。
案内人が、手折って、一枝渡してくれました。
増えすぎて、困っているそうです。
↑戴いて持ちかえりました。
挿しておいたら、蕾が、全部咲いて来ました。
つくといいのですが。