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健康保険、黒い蝶

2017-08-03 00:21:59 | 日記

しつっこい夏風邪から、ようやく、解放されました。

発症してから、約、半月でした。

と言っても、治癒したわけではありません。

医者かよいから、解放されたち言う意味です。

症状が深刻になって、医者へ行き始めて、10日です。

5日の通院でした。

 

これまで、同一の病名で、5回も通院したことは、他にありませんでした。。

今回の病気が、mcnjにとっては、如何に、難病であったかと言うことです。

 

もう、何十年も前のことになりますが、社会人ラグビーの有名選手が、試合後、

都内の有名病院に通院して、そのまま入院してしまいました。

次の試合に、病院から、出場して、勝利をおさめ、スポーツジャーナルの称賛を受けたことがありました。

大方のサラリーマンは、何らかの違和感を感じたものです。

 

朝起きて、高熱を発していて、極度に、疲れていても、サラリーマンは、満員電車に乗って、通勤したものです。

工場や、研究室では、必要なデータを得るために、徹夜で実験したものでした。

ラグビーをプレイできる奴が、入院するなんて、考えられませんでした。

病院は、病気を治療するための施設であって、スポーツ選手の、体調を整えるための施設では、ありません。

 

 

父親のことを、思い出します。

あの頃は、医者代はものすごく高く、庶民は、おいそれとは、医者には懸れませんでした。

社会保険制度も、不十分でした。

庶民は、病気になっても、医者へは行かず、家で、じっとしていたものでした。

その後、国民医療保険、健康保険制度が、充実して来ると、庶民も、気軽に、病院へ行けるようになりました。。

心臓の弱かった父親は、大喜びで、病院通いを始めました。

病院へ行けるということが、自慢の一つでもあった様でした。

両手に、治療薬をもって、嬉しそうに帰ってきては、飲み続けていました。

父親が逝った、葬式の日のことです。

 

火葬場で、骨を拾っている時のことでした。

心臓の周りから、緑色の線が、体中に伸びていました。

恐らく、血管に沈着した物質が、骨に焼き付いていたのでしょう。

父親の飲んでいた、薬の成分だったと思います。

薬に含まれていた、鉄化合物が、熱で還元されて、酸化第一鉄として、発色したものでしょう。

心臓の回りだけ、異常に緑色が濃かったことを、覚えております。

 

病院でもらった2日分の風邪薬を抱えながら、こんなことを考えてしまいました。