言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
グッと感じた言葉・一文などを残してゆきたい。
その他勝手な思いを日記代わりに。

ビル清掃 新津春子

2015-06-08 | 語録

清掃はレベル低いんですよ。社会の中で。
掃除してるとしても、客に「どうぞ」と言っても相手の返事こない。
こっち見もしないんです。これは全く目に入ってないのねって・・・・

認めてもらうにはどういう仕事があるかっていうと清掃しかない。
この清掃が私のいる場所。

私はこの仕事好きだから。
朝一番のお客様来てドア開けた途端に「え!」っていうぐらいの顔見たい。 見たい!

自分がやってることが清掃を超えた職人ですと思ってるの。
清掃ってただやればいいんじゃないと思うんですよね。
気付くこと全部やるから、やっぱりそういう気配りが必要じゃないかと思う。

清掃はやさしさ、自分のやさしい気持ちですね。
心を込めないときれいにできないんですね。
心を込めればいろんなことを思い付くし
どこまでできるかっていうことを 心を込めてやってる。

’心に余裕ないと相手にやさしさが出ないでしょ’って言われたことがあるよ。
’自分がきれいに掃除したから きれいですね’って・・・これただの自己満足なんですね。

だって掃除屋ですよ。悔しいじゃないですか、できないって。
現在は家と思ってるんですよ。自分の家と思ってるんで’おもてなし’でないといけないっていう心を込めないといけない。

誰がやったからじゃないと思うよ。この空港がきれいですねって。それで十分じゃないですか。
だからそれが私たちが、自分達が語れる仕事と思って仕事してるから、それで十分だと思うよ。
別に個人的に名前が無くてもいいと思う。
                  
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」