11月16日に発売されたばかりのソニー「DSC-RX1」。
あこがれのプレミアムカメラ。大阪・梅田のヨドバシで触ってきました。
「RX1」。
手のひらに収まるサイズに、35mmフルサイズ2430万画素のセンサーを詰め込んでいます。ソニーの驚嘆すべき技術!
レンズは単焦点のツァイス ゾナ―T* 35mm F2。これがまた素晴らしいレンズ。
T*の赤い文字が誇らしげに光ってますね。
35mmというレンズは事実上の標準レンズなので、とても使いやすいのではないかと思います。
通常、50mmを標準レンズと言って、人間の視野に近いとされていますが、実際に使ってみると、50mmは画角が狭く、以外に使いにくいものです。室内の様子を写す場合や大勢の記念写真を撮るにも適しません。
35mmは屋外でも室内でもオールマイティーに写せるレンズで、とくにスナップには最適でしょう。
先日のショールームに続いて触ってみました。外観はコロンと小さい感じが可愛い。
レンズ回りに、フォーカス、マクロ切り替え、絞りの各リングが付いています。
フォーカス、マクロ切り替えともスムーズですが、一番手前にある絞りリングは手の大きい人には窮屈かも。
ポンと飛び出す内蔵フラッシュも良いのではと思いました。ガイドナンバーは6で、きゃしゃなものですが、ないよりはまし。気軽な撮影に向くRX1に、外付けのスピードライトをつけるのは、似会わないように思います。
◇実写例
さて、フルサイズ機となれば画質が問題ですが、これは撮ってみなければ分かりません。
自前メディアの使用ができるかどうか聞いたところ、OKでしたので、持っていたSDカードを差し、データを持ち帰ってきました。
「RX1」で撮った店内。
記録モード:JPEG ファイン(L)(6000×4000) 絞り優先AE (F6.3 1/80秒) ISO400 露出補正 +0.3 ホワイトバランス:オート クリエイティブスタイル:スタンダード 高感度ノイズリダクション:標準
これをピクセル100%表示し、中央のやや下部分を切り出したのが下の画像です(以下同じ)。画像処理時にシャ―プネスは全くかけていません。
コテコテの画像で済みません。上品な被写体がなかったもので…
これがISO400。別に問題はなく、きれいな画像です。
ISO1600。
絞り優先AE (F6.3 1/320秒)。他のデータ同じ。
ISO400と変わらないばかりか、逆にクリアになっているような気がします。これは多分AFの問題でしょう。
ISO6400。
絞り優先AE (F6.3 1/1250秒)。他のデータ同じ。
解像感は落ちましたが、全体的に見れば使える絵です。
ISO25600。常用感度の限度です。
絞り優先AE (F6.3 1/4000秒)。他のデータ同じ。
実写例には上げませんでしたが、ISO12800からはさすがに画像が劣化します。
しかし上のようにISO25600まで行っても、Webや小さめのプリントなら全くOKだと思います(拡大画像ばかり見ていると目が慣れて普通の写真を見ているような気になるものですが、念のために、これはピクセル100%画像です)。
すばらしい高感度性能ですね。
なお私のような素人診断でなく、デジカメinfo / FOCUS NUMERIQUE にはもうすこしきちんとした高感度ノイズに関するテストが出ています。
以下、引用させてもらいますと、
『•ISO50から400では何の問題もなく、クリーンでディテールに富んだ素晴らしい画像が得られる。ISO800とISO1600でも驚くほどノイズは少ない。画像は多くのディテールがあり、ダイナミックレンジや色再現も良好だ。ISO3200でさえ、ノイズは少なく、色は明るく、ノイズリダクションはとても穏やかで、素晴らしい画質を維持している。
•ISO6400では、ピクセル等倍で見るとノイズリダクションのディテールへの影響が見られる。まだら状のノイズはそれほど目立たないが、フラットな描写になる。ISO12800では、α99は画質が落ちるが、RX1はまだとてもパワフルだ。ISO25600にも上げることができ、画質はとても素晴らしいものだ。』
使ってみた印象では、ともかくISO1600までは文句なしの高画質。ISO6400まで十分に使える感じです。
今回は店内の画像でしたが、機会があれば、もっと見栄えのする被写体をRAWできっちり撮ってみたいですね。