つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

ニコンDf の背景

2013年12月14日 | カメラ

ニコンDf に予想外の注文があり、生産が追い付かないと、公式ホームページで告知されています。

ニッチなカメラだと思いましたが、意外に人気があるんですね。

ニコンDf(シルバー)。

 

と同時に、意地悪な当サイト管理人としては、それはニコン仙台工場の生産体制の問題じゃないの? とも思いました。

デジカメWatchのインタビュー(12/13)によると、仙台ニコンではD4、D800、D800Eなどを生産。今回Dfが加わり、D800系とDfの生産ラインを共用できるようにして効率化を図っているとのこと。

おそらくDfの生産台数をかなり低く見積もっていたんじゃないでしょうか。メインストリームのD4、D800 の邪魔をしないように。

それがフタを開けて見ると意外にも注文殺到、生産が追い付かなくなったのではないでしょうか。

 

デジカメWatchのインタビュー(12/13)では、ニコンの内部事情がわかる部分が色々あって面白かったです。

たとえば、富士のX100の売れ行きを注視していたという話。

クラシックな外観のX100が売れたので、同じテイストのDfの開発に弾みがついたそうです。以下はデジカメWatchのインタビュー(12/13)の引用です。

『――先ほども出ましたが、富士フイルムのX100など、レトロな外観のカメラに人気が出ていたことも援護射撃になった?

三浦( 三浦康晶氏 : 企画担当 )   そうですね、X100は2010年秋のフォトキナで発表され翌年3月の発売だったと思いますが、このカメラが市場からどういう評価を受けるかに大変関心がありました。もしX100があまり良い評価を受けなければ、このカメラの企画もだめかもしれないと思ったからです。結果的にX100の評判がよかったこともあり、ニコン社内でも意外といけるかもしれないという空気が生まれました。』

富士X100の成功がニコンDfの誕生を後押ししたんですね。

 

また、Df を開発した後藤研究室というセクションに十分な人員がないというのもわかりました。ニコンは後藤さんをフェローとして遇しつつも、それほど人員を当てていない。後藤研究室では、新製品 Df を生産ラインに乗せるのに苦労したとのこと。

 後藤さんを応援するためにもDf を買いたいところですが… 個人的には、もう少し安くなってもらわないとね。