藤の名所・春日大社へ5月4日に行ってきました。
春日大社のホームページによると、今年は藤の開花が早かったとのこと。
境内の、華やかな「砂ずりの藤」。
鎌倉時代に、近衛家から献木されたと伝えられる古木です。
「砂ずりの藤」。藤棚の内側から撮影。
これまで何回も来ましたが、名前の通り砂にすれるほどの花房には、まだ出会えていません。
参拝の人が絶えず触れて、花房の先が擦リ切れていきますし…
灯籠との取り合わせがいいですね。
「砂ずりの藤」。ともかく、何とか見ごろに間に合いました。
春日大社は、今年から来年にかけて、20年に1度行われる社殿の修築事業(第六十次式年造替)の最中。
これを記念して、国宝の本殿が特別公開されていました。
金色の灯籠が並ぶ回廊。奥に特別公開の入り口があります。
拝観料1000円と引き換えに、パンフレットと記念の「お香」を頂きました。
中は撮影禁止。一切撮っていませんので残念ながら画像はありません。
特設の手水(ちょうず)で手を清めたあと、4棟ある本殿の裏側「後殿(うしろどの)」から拝観。
後殿が拝観できるのは、明治維新のころ以来、約140年ぶりということです。後殿では、本殿の創建に深く関わりがあると考えられている神秘の石「磐座(いわくら)」を見ました。白い漆喰で塗り固められた岩。この「磐座」の公開は全く初めてのことだそうです。
何やら不思議な感じがしました。
このあと本殿の前面を拝観。あらためて、第一殿から第四殿までの本殿を見ると、山の斜面そのままに沿っているので土台に少しずつ高低差があります。
境内を囲む回廊の東側の門から出ると、春日大社の背後にそびえる御蓋山(みかさやま)が目の前に。
入山が厳しく制限されている神域。山藤がたくさん咲いていました。
御蓋山の山藤。
手つかずの自然の中に咲く…
人の心を打つ荘厳な雰囲気の場所。
撮影OKなので何枚も撮ってきました。
晴天続きの今年の連休に、わざわざ雨の後に行ったのは「藤の花に霧でもかかっていればいいかな」という思いから…
しかし、そう簡単に作品づくりの狙い通りにはいきませんね。
次は春日大社神苑「萬葉植物園」へ。
ツツジが満開。
アヤメも咲いていました。
萬葉植物園の奥、「藤の園」に来ました。入り口付近にある白藤「白野田」がいい感じ。
「錦藤?」という名札。良く分からない品種もあるみたいです。
「白野田」。
「八重黒龍藤」。強い芳香があり、特異な感じのする藤でした。
「春日砂ずり」と名札があり、おそらく春日大社境内の「砂ずりの藤」と同じ品種でしょう。
高い枝から垂れ下がる花房がとても長いです。
帰りの春日大社参道。午後遅くになっても詰めかける観光客。
式年造替への協力を呼び掛けるキャラクター。かすが大社の「すがちゃん」。
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撮影カメラ・レンズ
キヤノンEOS 6D
EF24–105mm F4L IS USM