つれづれ写真ノート

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夏の夜に咲く植物たち

2016年08月15日 | 

咲くやこの花館」(大阪・花博記念公園 鶴見緑地)で開かれた、夜間開館イベント「夏の夜に咲く植物たち」。

フニ―バオバブ以外にも、魅惑的で不思議な性質の植物を案内してもらいました。

 

最初に、「一夜しか咲かない幻の花」として知られるサガリバナ(サワフジ)。

熱帯・亜熱帯の花で、日本では奄美大島以南の島々のマングローブの川など、湿地帯に自生しています。

西表島の、早朝の川に浮かぶ花を見るクルーズが有名です。

 

同館では熱帯雨林植物室に植えられ、鉢植えでも栽培。

サガリバナ。

白と薄紅色の2 種があるようです。これは白色。

 

おびただしい雄しべ。

 

午後6 時頃から咲き始め、早朝には落下してしまう、儚い花。

 

蜜に誘われた蛾やコウモリが受粉を手伝うとのこと。

 

次はロータスガーデンへ。

オオオニバスの花。

子どもが上に乗れるほど巨大な葉で知られる、南米原産のオオオニバス。

夕方、良い香りを出して開花。昆虫を呼び寄せます。

 

香りをかぐイベント参加者。

トゲだらけの葉や茎とは不似合いの、すごく良い香りなのにびっくり。バニラに少し柑橘系が混じったような感じ。

 

こちらも夜咲き。熱帯スイレン「ニンファエア・ルブラ」(インド原産)。

 

赤いパフのような花を咲かせるカリアンドラの仲間。何やら葉っぱが元気なさそうですが…

 

夜になると葉を閉じて垂れるというのが、この木の特徴。オジギソウとよく似ています。

「光合成ができない夜に、葉を開くなんて無駄でしょ」と、言っているようです。

 

昼間は開いている葉を、夜になると立てる、ブラジル原産のカラテア。葉の裏側の赤色が目立ちます。

葉を立てることで体積を小さくし、夜行動物に食べられる危険性から身を守っているんだそうです。

植物も色々考えますなァ~

 

夜になると強く匂う植物を教えてもらいました。

ニオイバンマツリ。

花が紫から白へ変化し、さわやかな芳香がある南米原産の植物。

 

ヤコウカ(夜香花)。

昼間は匂わないのに、夜7時以降になると良く匂う西インド諸島原産の花。香水のような強い香りを漂わせていました。

 

イエライシャン(夜来香)。

 

ヤコウカ(夜香花)と混同される植物だそうです(インドシナ~インド原産)。

「イエライシャン、山口淑子(李香蘭)の歌にありましたよね」と館長。

ン~ たぶん、若い世代は知らないでしょう(我々は分かりますが… )。

 

ヤコウカほど、はっきりした匂いはしませんでした。

 

このほかにも、熱帯雨林植物室を通る途中、真っ暗な中で良い香りがしました。香りの高いランかも。

「熱帯に行くとこんな感じかな…」と、南国の魅惑の夜を想像する、普段は経験できない面白いひとときでした。

 

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撮影カメラ・レンズ

  キヤノンEOS 6D

      EF70-300mm F4-5.6L IS USM