キヤノンの“万能型”フルサイズ一眼レフ「 EOS 5D Mark III 」の、4年ぶりの後継機となる「EOS 5D Mark IV 」の画像と主なスペックが、デジカメinfo など噂サイトにリークされました。
いよいよ正式発表も間近!
海外の噂サイトによると、新しいレンズやアクセサリとともに来週発表されるのではないか、とのことです。
デジカメinfo にリークされた「5D Mark IV 」とされる画像と、現行の「5D Mark III 」を比較してみました(5D Mark III の画像はキヤノンの製品画像からの引用で、番号ごとの名称は省略。寸法の比較は大まかです。)
まず正面画像から。
全体的な外観に変更はなく、「Mark III」「Mark IV」の表示が上のロゴと一体になりました。「Mark III」があった辺りには何かの端子が。リモート端子ではないか、と見られています。
ロゴが何となく「Kiss」シリーズ風で、ゴチャついた印象も。
次に背面画像。
◆背面に新しいボタン(or レバー)
大きな変化はない中で、新しいボタン(レバー?)が目につきます。Mark III の番号でいうと「9 」(クイック設定ボタン)の右横。
これは何でしょうね…
また、Mark III の番号「8 」(マルチコントローラー)にあたるボタンの表面にはギザギザが付き、動かしやすくなっているようです。個人的な想像では、AFポイントをすばやく移動させるため?
次は上面。
ほとんど変化は見られません。しいていえば液晶の表示レイアウトが変わったかも。
さて、デジカメinfo によると「Mark IV」のスペックは、
・有効30.4MP CMOS センサー
・デュアルピクセルCMOS AF
・これまでに無い後処理の調整が可能なデュアルピクセルRAWファイル
・AFは61点
・150000ピクセルRGB+IR測光センサー
・アンチフリッカー
・連写は7コマ/秒
・ISO100-102400(拡張感度)
・タッチパネル
・防塵防滴仕様
・動画は4K 30fps
・4K動画から8MPのJPEGのスチル画像を切り出し可能
・スローモーション用の120fpsのHD動画
・タイムラプスムービー
・GPS内蔵
・Wi-Fi、NFC
・メディアはSD/SDHC/SDXCとコンパクトフラッシュTypeII
・USB3.0端子、HDMI端子
・大きさ150.7mm x 116.4mm x 75.9mm
・重さ890g
となっています。
画素数が、「Mark III」の2230万画素から3040万画素に増えているのが目立ちます。
高画素時代に合わせた印象。
にもかかわらず、連写も6コマ/秒から7コマ/秒にアップ、高画素と連写能力を両立させているのは立派です。
とはいえ、連写枚数だけから見ると、フラッグシップの「EOS-1D X Mark II」(14コマ/秒)や「EOS 7D Mark II」(10コマ/秒)ほどではないので、どちらかというと高速連写より画質の良さに軸足を置いたモデルといえそう。
AFポイントが61点で変わらないのはちょっと残念かな~
「Mark III」の発売後に開発された新しい技術「デュアルピクセルCMOS AF」「アンチフリッカー」を搭載、タッチパネルやWi-Fi、NFCといった普及機に良く見られる便利な機能も盛り込んでいるようです。
そして4K動画に対応。『4K動画から800万画素のJPEGのスチル画像を切り出し可能』というのは、パナソニックの「4Kフォト」を意識したものでしょうか…
◆デュアルピクセルRAWファイル?
良く分からないのは『これまでに無い後処理の調整が可能なデュアルピクセルRAWファイル』なるもの。
写真関連サイト「Amazing Graph 」のブリリアント山﨑さんは、
『デュアルピクセルRAWとは?----EOS 5D Mark IV はデュアルピクセルCMOSを利用した新型RAWに対応しているとのことですが、この新型RAW現像処理がEOS 5D Mark IV の大きな売りとなりそうな予感がします。
この新型RAWがどのようなものかは不明ですが、二つのピクセルを利用したRAW記録ということで、ダイナミックレンジや解像力に効果を及ぼすものであるのかも知れません。隣接するピクセル同士で露光量や露光方式を変えるといったことが可能なのかも知れません。』
と推測しています。
ボディーの大きさは、リーク情報が正確だとすると、「Mark III」(152mm x 116.4mm x 76.4mm)より幅と奥行きがわずかにコンパクトに。しかし、重さは「Mark III」(860g)より重くなっているようです(本体重量としての比較)。
これらリークされた内容以外に、さらなる技術革新が盛り込まれているかもしれません。
キヤノンの正式発表が待たれるところです。