大阪・鶴見緑地の植物園「咲くやこの花館」で「月下美人」を撮ってきました。
月下美人。
通常は夜の10時ごろから2 時間ほどしか開花しない、サボテン科の「月下美人」。
同館では暗室と人工照明を使って昼と夜を逆転させ、昼間に花が見られるように開花調整をしています。
開花情報はホームページに掲載。この日(9月29日)は9鉢が開花したというので行ってみましたが、すでに咲き終わってしぼんだ花も多く、姿の良いのは2、3 輪。
その中で、とりわけ美しかった1 輪を載せてみました。
◆ルーツは1 本の苗?
館内の解説パネルに興味深いことが書かれていました。
以下は、パネルからの引用です。
『 ● 結実しない月下美人
月下美人の花で興味深いのは、小さな株はともかく、何輪かを咲かせる株になると、開花する日が北国を除いてほぼ、日本中同一という特徴があります。また、日本にある花が結実したという話はなく、どんなに離れたところから、月下美人を取り寄せて交配してみても、まず、結実は見込めません。
そのようなことから、日本に現在ある月下美人は、どこからかもたれされた1 本の苗がさし木などの無性繁殖で増やされたものではないか? という推論がなされてきました。
● メキシコ産とは結実
最近になって、東京農業大学の(財)進化生物学研究所でメキシコから取り寄せたタネから育生した株と、日本にある月下美人との交配を行ったところ、見事、たくさん結実しました。このことから、古くからあったこの仮説を見事裏付けたことになりました。』
なるほど、日本にある月下美人のほとんどは「クローン」だというわけですね。
最初の1 株は、いつ誰が日本に持ち込んだのでしょう…
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撮影カメラ・レンズ
Canon EOS 6D
EF70-300mm F4-5.6L IS USM
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