2016年カメラの話題、華やかにスタート。
ニコン「D5 」「D500 」の正式発表もさりながら、中判デジタルカメラのPhase One が1億画素のカメラを発表したニュース。ひとつの新しい時代の幕開けを感じさせます。
Phase One って何? 中判デジタルカメラって…
普通のカメラ店にはない、価格が数100万円するプロ用の機材とあってみれば、一般には馴染みがない話かも。
私もそのクチで中判カメラ自体、フイルムの時代にも使った経験がありません。
「CP+ 2015」では、ハッセルブラッドを触りましたけど…(2015年2月20日記事)
ただ、すごい時代になった、と思います。
Phase One のホームページ。1億画素中判カメラについて説明した動画がありますが、英語なのでちょっとね…
Phase One はデンマークの中判デジタルカメラ・デジタルバックメーカーで、日本ではDNPフォトイメージングジャパンが販売しています。
デジタルバックというのは、もともと中判フィルムカメラ後部のフィルムバックのかわりに装着して、デジタル化するためのもの。しかし、最近は中判カメラ自体もデジタルに最適化してきているようです。
Phase One が昨年6月に発表した「フェーズワンXFカメラシステム」もそうしたカメラシステム(デジカメWatch参照)。発表時点では8000万画素、6000万画素、5000万画素の3種類のデジタルバックをそろえており、今回ついに1億画素のデジタルバックがお目見えしたということ。
1億画素のデジタルバックについては、ソニーとの共同開発だそうです。
さきの動画の中に出てくるサンプルがホームページにあります。ギンギラのファッションですね。
ホームページ上でクリックすると、アップで見られるようになっています。
見てみると確かにすごい。
同じく動画に出てきた南極の写真もダウンロードできるようになっていました。
タテ位置の南極の山岳風景(8327×10580)をダウンロードしてみると、504MBもありました!
ヨコ位置の南極写真をPhotoshopに取り込んでみました。
この写真は天地をトリミングしている関係か、画素数は少なめ(9254×5280)。(撮影:Peter Eastway)
私のパソコンでも十分扱えます。
これをピクセル等倍に拡大してみてびっくり。
中央に点々と写っていたのはペンギンでした!
この物凄い精細感。
雪山のトーンの滑らかさにも感動します。
すごいカメラです。
この1億画素センサーのスペックは以下の通り。
・サイズ:53.7×40.4mm
・画素ピッチ:4.6μm
・感度:ISO50-12800
・色深度:16bit
・ダイナミックレンジ:15ストップ
ちなみに「ストップ」というのはダイナミックレンジを表す単位で、良く知りませんが15ストップというのは凄いものらしい…
すでに35mmフルサイズ(35.9×24.0mm)の「α7RII」で4240万画素のセンサーを商品化しているソニーにとって、今回のセンサーを作るのはそう困難ではなかったと思いますが、改めてソニーの技術水準は高いという印象。
用途はプロの風景撮影、ファッション広告など。
現行の8000万画素システムでも500万円台なので、それ以上の価格になることは確実。
ま、素人には縁のない話題でした…
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・『Phase One、1億画素の中判デジタルカメラ 』(デジカメWatch)
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