弘法大師空海によって、真言密教の道場として開かれた世界遺産・高野山。今年、開創1200年を迎えました。これを記念して4月2日から5月21日まで、大法会が行われます。(南海電鉄の特別ページ参照、法会日程=PDF)
全国から弘法大師を慕う人々が集まり、50日間ぶっ続けで行われる大法会。すごいイベントですね。
またこの期間中、金堂の本尊特別開帳や根本大塔でのプロジェクションマッピング、南こうせつ コンサートなど多彩な催しが予定されています。
南海電鉄では、この歴史的な機会に高野山への旅客を誘致しようと、特急「こうや」を特別仕様にした「赤こうや」「黒こうや」「紫こうや」という3種類の特急列車を走らせることになりました。(南海電鉄の発表=PDF)
“撮り鉄”ではないのですが、発表された特別仕様車のデザインが美しいので興味がわき、3月1日、「赤こうや」の出発式に行ってきました。
◆「赤こうや」出発式
出発式は、南海難波駅で催された「高野山開創1200年慶讃イベント」(PDF参照)のひとつ。
ホームで午前8時35分から始まった出発式。マスコットキャラクター「こうやくん」(後方)も参加。
周りには列車ファンを含め、黒山の人だかりでした。
これが「赤こうや」。
車体に描かれた色鮮やかなマーク。
4両編成の車両は、運転席部分の黄色を除いて、赤色が基調。根本大塔や大門の色をイメージしたものだそうです。
蒔絵風の絢爛豪華なデザイン。
テーマは「高野山の四季」で、先頭車両は春の桜。
次の車両には夏の青葉。
これは秋の紅葉。華やかで、いい風情ですね。
一番後ろの車両には、冬の雪マーク。
座席のヘッドカバーと通路も、外装に合わせた特別仕様になっています。なかなか豪華。
関係者のあいさつの後、高野山金剛峯寺僧侶による安全祈願が行われました。
テープカットに続いて午前9時、いよいよ「赤こうや」発車。
春雨の中、高野山を目指して走り出しました。運行区間は通常の特急「こうや」と同じ、難波駅~極楽橋駅間です。
今後は、蒔絵のように黒地に金を施した「黒こうや」が3月4日、高僧の袈裟の色をイメージした「紫こうや」が3月23日、それぞれスタートする予定になっています。
「鉄道コム」というサイトの人気投票では、意外にも「黒こうや」が一番人気だそうです。
◆「声明コンサート」も
発車式以外に、「高野山開創1200年慶讃イベント」の催しとして、午前10時からは「なんばガレリア大階段」で「声明(しょうみょう)コンサート」がありました。
「声明」とは、仏典に節(ふし)をつけて歌い上げる仏教音楽のひとつ。
前から一度聞きたいと思っていました。
高野山一色に彩られた「なんばガレリア大階段」。
高野山の僧侶による「声明コンサート」。
荘厳で、とても美しい響きでした。よかったですね~
このほか3階の改札口前では「散華(さんげ)」や、御朱印帳・マフラータオルの販売がありました。
「散華」は普通、法要で仏を供養するため花や葉をまき散らすものですが、この日は花弁をかたどったカードを乗降客に配っていました。
配られていた5種類の「散華」。
僧侶が直接お客さんに手渡し。
3種類の「散華」を頂きました。
裏には教えの言葉が。
昭文社発行の「ことりっぷ」とコラボした御朱印帳(1800円)。高野山のガイドが付いています。
これは御朱印帳の見本。各寺院を回って、こんな風に朱印を集めるのが、最近女性にもブームとか。
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撮影カメラ・レンズ
キヤノンEOS 6D
EF24–105mm F4L IS USM
EF16-35mm F4L IS USM
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