つれづれ写真ノート

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十日戎の宝恵かご

2017年01月11日 | 行事・歳時記

大阪・今宮戎神社の十日戎(1/9~1/11)。

毎年、神社で福笹を授ける福娘さんを撮りに行くのですが、今年は趣向を変えて宝恵かご行列を撮ってきました。

 

宝恵かご19 台、芸妓、歌舞伎俳優、落語家、タレント、福娘、地元商店街関係者など500 人以上が参加。元お茶屋の・南地大和屋前から出発して、道頓堀、戎橋商店街、千日前、今宮戎神社までの道のりを練り歩くイベント。大阪・ミナミを彩る新春の風物詩です。

 

200 年以上前、ミナミの芸妓衆がカゴを繰り出し、今宮戎神社に参詣したのが元々の始まり。歴史も古いですが、最盛期の明治・大正・昭和の戦前には100 台ものカゴが出たという、規模の大きさも相当なもの。

 

個人的な話で恐縮ですが、大正から戦前にかけて大阪・谷町で酒屋を営んでいた祖母が、この宝恵かご行列を見ていたようです。

「歌舞伎役者がカゴに乗るとゆうんで、商売なんか放ったらかしにして行列を見に行ったもんや…」

幼いころから三味線や踊りなどの芸事を習い、今でいえば “歌舞伎オタク” だった祖母の話を、耳にタコができるほど何度聞かされたか。

100 年近く経って、いま孫の私が目にするとは。

「大阪らしい、にぎやかなもんやなァ。撮ってきましたで。 おばあちゃん… 」

 

行列ルートの途中、戎橋のたもとに設けられた「戎舞台」。

戎橋筋は、江戸時代に十日戎の参道だったところ。そのころ奉納が行われたといわれる舞台が一昨年から復活しました。

 

お祝いの演目として、文楽の「寿 二人三番叟」を上演。

 

 「寿 二人三番叟」。

 

「戎舞台」で待ち構えていると、道頓堀を通って行列が到着。「宝恵かご~」と華やかに盛り上げる芸妓衆。

 

かごに乗るのは、芸妓の代表・佳世子さん。

 

毎年、テレビの人気者が参加します。今年はNHKの朝ドラ「べっぴんさん」に出ている三倉茉奈さん。

 

「戎舞台」でセレモニーが始まりました。挨拶しているのは中村鴈治郎(四代目)さん。

扇雀--坂田藤十郎 という お父さんのイメージが強いけど、そうか鴈治郎も代がわりしたんだ。(今さら… )

 

舞台の前に並ぶ今宮戎神社の福娘さんたち。

 

みんなそろって「大阪締め」で祝います。

 

上方落語協会の会長・桂三枝、いや文枝師匠が面白くあいさつ。

そのほか、(左から)落語・笑福亭三喬さん、OSK日本歌劇団・高世麻央さん、MBSラジオ・上泉雄一さん。

 

あいさつする三倉茉奈さん。

 

このあと、戎橋商店街へ繰り出した行列。

 

鯛の福みこし。

起請文(きしょうもん)の矢をこれに託し、今宮戎神社まで届けてもらうそうです。

 

商店街の人たち。ノリがいいですね。

 

福娘さんの行列。

 

福娘の代表。

代表は3人。途中で交代するとのことですが、良い気分でしょうね~

 

道頓堀商店会の代表。

カゴに乗ると、いたるところで大勢のカメラマンの注目の的。

 

ミス宗右衛門町さん。

 

心斎橋トップレディさん。

 

えべっさん、商売繁昌の年になりますように。

頼んまっせ!

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノン  EOS 6D

   TAMRON  AF28-300mm F3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical [IF] MACRO



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