11月24日、キヤノンの新広角ズーム「EF16-35mm F4L IS USM」を、大阪・長居植物園で試し撮りしてきました。
ネットで良く見かける実写レビューでは、「JPEG撮って出し」 が一般的ですが、今回はRAWで撮影しDigital Photo Professional (DPP)で多少の色調整、シャープネスなどの画像処理をしています。カメラはEOS 6D。三脚は使っていません。
紅葉が見ごろの長居公園。陸上競技場ではスポーツイベントが開かれ、植物園も家族連れでにぎわっていました。(焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/125秒、ISO 100、露出補正 0、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:スタンダード、DPPシャープネス 4 )
周辺画質が良くなったという「EF16-35mm F4L IS USM」。中央と周辺を等倍で比較してみました。
中央付近(等倍)。
右上隅(等倍)。
右下隅(等倍)。
ピントは中央に合っているので、隅の描写は多少甘いですが、像がひどく流れたりはしていないようです。
長居植物園入り口付近。家族連れが弁当を広げていました。(焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/60秒、ISO 100、露出補正 +2/3、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:スタンダード、DPPシャープネス 4 )
同じように中央と四隅を等倍で見てみます。
中央付近(等倍)。
左上隅(等倍)。
左下隅(等倍)。
右上隅(等倍)。
右下隅(等倍)。
隅の画像を見ると、倍率色収差がわずかに分かりますね(左上の太い幹の左側に青、右側に赤のにじみ)。
でも全体的には色収差が良く抑制されている方です。DPPの「デジタルレンズオプティマイザ 」が対応してくれれば、このわずかな色収差も消えるのでは… と期待。(11/28訂正:すでに対応、色収差は消すことができます)
植物園の中にある大阪市立自然史博物館。入り口に吊り下げられているのは巨大なクジラの骨格。こういう被写体を楽に収められるのは超広角レンズならでは… (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/160秒、ISO 200、露出補正 +1、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:スタンダード、DPPシャープネス 4 )
中央付近(等倍)。骨格の質感や吊り下げている金属など非常にシャープ。等倍でここまでの描写なら満足。
左上隅(等倍)。
右上隅(等倍)。隅にしては金網などが、くっきり写っていますね。
大阪市立自然史博物館の内部。展示物にだけ照明が当たり、かなり暗いです。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/125秒、ISO 8000、露出補正 0、ホワイトバランス:白熱電球、ピクチャースタイル:スタンダード、DPPシャープネス 3 )
中央付近、樹木の展示(等倍)。
左手前の子どものリュック(等倍)。暗くてもこの程度まで描写。EOS 6D の高感度性能のおかげもあります。
長居植物園のコスモス畑。この季節に、まだコスモスが咲いているとは。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF11、1/80秒、ISO 400、露出補正 +1/3、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 、この写真のみPLフィルター使用)
雲の影で手前が暗くなっています。レンズの周辺減光ではありません。
長居植物園のバラ園。曇ってきたので発色が良くないですが… (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/500秒、ISO 400、露出補正 +1 2/3、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )
ヤシの木の上部(等倍)。
左下隅(等倍)。
植物園内を走るロードトレイン アドベンチャー号。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/500秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:スタンダード、DPPシャープネス 4 )
長居植物園のバラ。35mmにズームして撮影。このように標準レンズとしても使えるのは便利です。最短撮影距離は28cm。 (焦点距離 35mm、絞り優先AE 、絞りF4、1/1000秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:スタンダード、DPPシャープネス 3 )
華やかなモミジバフウ。超広角レンズ定番の構図。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/100秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )
秋色に染まる長居植物園の大池。ガマが茂っています。 (焦点距離 35mm、絞り優先AE 、絞りF11、1/125秒、ISO 200、露出補正 +1、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )
パンパスグラス。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF11、1/100秒、ISO 200、露出補正 0、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )
長居植物園の渓流沿いのカエデやケヤキ。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF11、1/20秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )
200数十万年前に栄え、大阪府内でも化石が出土するメタセコイア植物群。太古の原生林を再現した、長居植物園のなかでも好きな場所です。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/40秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )
そびえ立つメタセコイア。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/15秒、ISO 400、露出補正 +2、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )
メタセコイアの林の落日。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/20秒、ISO 400、露出補正 -2/3、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )
太陽を入れましたがゴーストは出ていません。逆光にも強そう。(どのような状況でもゴーストが出ないというわけではなく、太陽の強さ、角度によっては出ます)
大池のほとりで。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/40秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )
夕暮れの長居植物園。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/80秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )
残照に映えるケヤキ。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/30秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )
大池の暮色。 (焦点距離 16mm、絞り優先AE 、絞りF8、1/200秒、ISO 400、露出補正 +1、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、DPPシャープネス 4 )
このレンズはまずまず気に入りました。これから色々な風景を撮影していきたいと思います。
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11/28 訂正
キヤノンEF16-35mm F4L IS USMが、まだ純正RAW現像ソフト「Digital Photo Professional 」のレンズ補正機能「デジタルレンズオプティマイザ(DLO) 」の対象レンズになっていないように書いたのですが、実際には対象レンズになっていました。
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