この記事は、前ページ『キヤノン「16-35mm F4L IS」実写(長居植物園の紅葉)』と、その前の『キヤノン「16-35mm F4L IS」買ってしまった』の一部訂正になります。
◆DLO4.1.0 からEF16-35mm F4L IS USMに対応
この2つのページで、キヤノンEF16-35mm F4L IS USMが、『まだ純正RAW現像ソフト「Digital Photo Professional 」のレンズ補正機能「デジタルレンズオプティマイザ(DLO) 」の対象レンズになっていない」』と書いたのですが、実際には対象レンズになっていました。失礼しました。
「Digital Photo Professional 」の「デジタルレンズオプティマイザ(DLO) 」対象レンズ(11/28現在、Digital Photo Professional 4.1.1の画面)。
ちゃんとEF16-35mm F4L IS USMが入っています。
「デジタルレンズオプティマイザ 」は、レンズやカメラごとに異なる各種レンズ収差、絞りこみによる回折現象、ローパスフィルター、カラーフィルターといった要因による画質劣化を「逆関数化」し、レンズに入る前の光の状態に近いところまで画質を改善するキヤノンの技術。
これを適用すると、ファイル容量は肥大するものの、撮ったままの画像より格段に画質が良くなるというスグレもの。
カメラマンにとって大変ありがたい機能です。しかしすべてのEFレンズに対応しているわけではなく、とくに新発売のレンズなどは対象レンズになるまで時間的なギャップがありました。
EF16-35mm F4L IS USMの場合、6月に発売されてからDLOの対象レンズでない状態がしばらく続き、カメラ雑誌でもそのように書かれていたので、てっきりまだ非対応と思っていました。
言いわけになりますが、キヤノンのDLOのページの対象レンズ一覧も今年5月30日に更新されたまま。そのあと相次いで発売されたレンズは載っていないのですよね…
キヤノンさん、このあたりどうかと思うなァ…
10月30日のKAPAカメラネットには『【アップデート】キヤノン Digital Photo Professional(DPP)4.1.0/3.14.41』という記事が出ていて、このアップデートでDigital Photo Professional 4.1.0が、
・「EOS 7D Mark II」
・「EF16-35mm F4L IS USM」
・「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」
に対応したことが書かれていました。私自身、こういう記事を見落としていたわけです。
今日、ともかく最新版にアップデートしようと思って、キヤノンのダウンロードページから「
Digital Photo Professional 4.1.1 for Windows 」(11月13日公開)をダウンロード。
そうすると、対象レンズにEF16-35mm F4L IS USM が入っていました。
あらためて、先日試し撮りした写真に適用してみると…
◆効果は絶大!
たとえばこの写真ですが、
DLOを適用しないままだと、左下隅の等倍画像は下のようになります。
DLO適用前の左下隅(等倍)。
カーブした白い装飾のふちに、緑や赤のにじみ(色収差)が見えます。
この写真にDLOを適用すると、
DLO適用後の左下隅(等倍)。
色にじみが消え、全体にすっきりシャープになりました。
ヤシの木の上部も見てみましょう。
DLO適用前(等倍)。
DLO適用後(等倍)。
やはり、わずかな色にじみが完全に消えました。
もうひとつ、次の写真の場合、
中央の部分で比較してみます。
DLO適用前(等倍)。
DLO適用後(等倍)。
シャープさが増しています。
右隅を見てみると、
DLO適用前(等倍)。
DLO適用後(等倍)。
色にじみが消え、カリカリにシャープな画像に。
DLOを使うことで、最高級レンズを手にした気分です。
いやあ、EF16-35mm F4L IS USM が素晴らしいレンズになりましたよ~
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