心臓血管外科手術中の出血傾向の多くは、人工心肺の使用や、出血による消費性の凝固障害が多く、凝固因子の補充治療が止血を得るのに必須となる場面が多いのが現実です。
特に出血傾向を呈するとされる基準は
①プロトロンビン時間 PT-INR 2.0以上 または30%以下
②APTT 基準の2倍以上
③フィブリノーゲン値 <150mg/dl
手術中は実際に測定したフィブリノーゲン値を参考に新鮮凍結血漿(FFP=Fresh Frozen Plasma)を輸血していることが多です。フィブリノーゲン値が150mg/dlを超えるように輸血していますが、通常、有効な止血効果を得るには正常の20-30%も凝固因子活性があればいいとされ、その20-30%の活性を上昇させるFFPの量は、患者さんの体重1kgあたり8-12ml/kgのFFPが必要と言われています。すなわち、体重50kgの場合は400-600mlとなり、2~4単位の輸血である程度、凝固因子は補充されると言うことになります。
心臓血管外科手術においては実際にFFPを投与しても同時に凝固因子の消費も発生しているため、計算上は遙かに多くのFFPを必要とする場合が多々あります。
特に出血傾向を呈するとされる基準は
①プロトロンビン時間 PT-INR 2.0以上 または30%以下
②APTT 基準の2倍以上
③フィブリノーゲン値 <150mg/dl
手術中は実際に測定したフィブリノーゲン値を参考に新鮮凍結血漿(FFP=Fresh Frozen Plasma)を輸血していることが多です。フィブリノーゲン値が150mg/dlを超えるように輸血していますが、通常、有効な止血効果を得るには正常の20-30%も凝固因子活性があればいいとされ、その20-30%の活性を上昇させるFFPの量は、患者さんの体重1kgあたり8-12ml/kgのFFPが必要と言われています。すなわち、体重50kgの場合は400-600mlとなり、2~4単位の輸血である程度、凝固因子は補充されると言うことになります。
心臓血管外科手術においては実際にFFPを投与しても同時に凝固因子の消費も発生しているため、計算上は遙かに多くのFFPを必要とする場合が多々あります。