弁膜症は長期間にわたって心臓にダメージを与える慢性疾患としての正確もあるので、その手術の時期に関しては検討が必要な症例が少なくありません。大動脈弁狭窄症、僧帽弁狭窄症や、大動脈弁や僧帽弁の逆流が重度であれば、早晩心不全を起こす可能性が高く、心機能が低下してからの手術になると、その後の長期的な予後が悪くなってしまう(=手術しても心不全を繰り返して長生き出来ない)可能性もあります。その点で手術が必要な状態であったと思われますが、要はタイミングをいつにするか、という点においては医師によってはバラツキがあると思います。
外科医は手術したがる生き物、という観点からすると、他の他の病院で手術される前に自分のところで手術したい、と考えるのが普通であり、より早期に手術を勧めてくることになるかもしれません。当院もその意味で例外ではなく、手術の件数が経営的指標に直結するので、毎月の手術件数や診療点数(診療科の売り上げ)を責任者として気にしていますし、より実績を積み重ねて病院内の発言力を強めていく方向性を持つのも事実です。しかしながら当院は市民のための病院で、多くは地元に居住する患者さんですから、他の市町村にまで行って手術を受ける人は少なく、いずれかのタイミングで手術に回ってきますので、長い目のスタンスで診ていることも事実です。手術したあともずっと同じ地域で接していくことになりますので、術後も手術の結果を満足してもらうことも重要な視点です。その方が信頼感が得られて、手術をすんなり受け入れてくれることが多いと感じています。その意味で、患者さんと手術のタイミングに関してはじっくり納得するまで検討して実施することが多くなっています。先日も、まだ手術するほどではないとい患者さんが自宅の近くの病院で診てもらいたいというので、他の病院を紹介したところ、すぐに手術が必要と言われ、手術日まで強引に決められてしまった、と自分のところに戻ってきた事がありました。結局、少し遠いのですが、適切と思われる時期まで自分のところで定期的にフォローアップすることにしました。他にも、他の病院ですぐに手術、と言われて納得がいかず、当院へ紹介され定期的にフォローアップしている患者さんが複数おります。
外科医は手術したがる生き物、という観点からすると、他の他の病院で手術される前に自分のところで手術したい、と考えるのが普通であり、より早期に手術を勧めてくることになるかもしれません。当院もその意味で例外ではなく、手術の件数が経営的指標に直結するので、毎月の手術件数や診療点数(診療科の売り上げ)を責任者として気にしていますし、より実績を積み重ねて病院内の発言力を強めていく方向性を持つのも事実です。しかしながら当院は市民のための病院で、多くは地元に居住する患者さんですから、他の市町村にまで行って手術を受ける人は少なく、いずれかのタイミングで手術に回ってきますので、長い目のスタンスで診ていることも事実です。手術したあともずっと同じ地域で接していくことになりますので、術後も手術の結果を満足してもらうことも重要な視点です。その方が信頼感が得られて、手術をすんなり受け入れてくれることが多いと感じています。その意味で、患者さんと手術のタイミングに関してはじっくり納得するまで検討して実施することが多くなっています。先日も、まだ手術するほどではないとい患者さんが自宅の近くの病院で診てもらいたいというので、他の病院を紹介したところ、すぐに手術が必要と言われ、手術日まで強引に決められてしまった、と自分のところに戻ってきた事がありました。結局、少し遠いのですが、適切と思われる時期まで自分のところで定期的にフォローアップすることにしました。他にも、他の病院ですぐに手術、と言われて納得がいかず、当院へ紹介され定期的にフォローアップしている患者さんが複数おります。