横須賀うわまち病院心臓血管外科

お気軽にコメントいただければ、一般の方の質問にも心臓血管外科専門医が答えます。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)と心臓血管疾患

2020-02-15 07:29:25 | 心臓病の治療
 心臓血管外科ウィンターセミナー学術集会の発表の中で、筑波記念病院からは睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)に関する発表が2演題ありました。心臓血管外科入院の患者さん全てにSASの試験を実施しているそうです。SASの程度を数値化して評価が可能です。近年はこのSASが心臓血管疾患の発症に関係してる可能性があると言われていますが、実際に入院患者さんに検査すると多くの患者さんが異常と判定されるそうです。突出するリュックサックを背負いながら就眠すると、仰臥位にならずに睡眠時無呼吸の頻度が減少するそうですが、筑波記念では自主開発した特殊なリュックサック型の水筒を使用しています。側臥位で就眠することで、睡眠中の気道閉塞が起きにくくなるという機序で無呼吸を予防します。重症の患者さんにはCPAPなどの機械的気道補助が必要ですが軽症から中等症には有効な方法のようです。意外とSASに認定される患者さんのBMIは25~30の軽度から中等度肥満の患者さんが多い印象で、BMI30以上の高度肥満の人が多いわけではないとのことでした。  一般の人との発症頻度の差はまだわからないようですが、今後こうした循環器疾患との関係がより明確になれば対応も決まってくると思います。
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心臓血管外科ウィンターセミナー学術集会2020 IN 雫石

2020-02-06 23:50:31 | 日記
 心臓血管外科ウィンターセミナー学術集会が今年も次週2月12~14日の日程で、今年は岩手県の雫石で開催されます。
 横須賀市立うわまち病院心臓血管外科からは2演題を発表予定です。大動脈解離の当院における成績と、右小開胸アプローチ(MICS)による3弁手術についてプレゼンテーション予定です。他に筆者は、昨年に引き続いて末梢血管のセッションでの座長を依頼されています。
 雫石はワールドカップでも使用されたロングコースのダウンヒルをもつスキー場が有名です。
 雫石から奥羽山脈をこえるとそこは田沢湖があります。筆者が自治医科大学卒業後のへき地勤務期間のうち5年間を過ごした田沢湖病院があります。もうすでに20年近く前になりますが、人生の一ページを過ごした思い出の地、故郷であります。雫石周辺にも温泉はいくつかありますが、田沢湖は温泉ランキングで常にトップにランクされる乳頭温泉を含むたくさんの温泉があります。万病を癒すともいわれる玉川温泉も田沢湖にあります。
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観音崎から見た横浜 国道16号の終点

2020-02-05 16:45:41 | 日記


 横須賀は国道16号線の終点です。国道16号線は千葉県の房総半島から、埼玉で春日部、大宮などを通り、東京を経由して最終的に横浜から最終的に横須賀の観音崎を終点としています。横須賀市立うわまち病院心臓血管外科は自治医科大学附属さいたま医療センターからの派遣スタッフで構成されていますが、そのさいたま医療センターの近くを16号線が通過しています。同じく春日部市も通過しており、筆者も5年前は春日部中央総合病院の心臓血管外科部長として赴任しておりました。16号添いを関連施設として移動している印象もありますが、実際に陸路で移動する場合の殆どは上野東京ラインか、横横から首都高湾岸線~都心を通過して池袋~首都高5号線のルートを使用しています。
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うわまち病院内美術館

2020-02-03 21:05:29 | 日記


横須賀市立うわまち病院の、本館と手術室のある南館のあいだにあるメディカルブリッジの壁に先週末から横須賀市立横須賀高校の学生さんが描いた絵が飾られています。まるで、プロレベルの質の高い絵がたくさんあり、無料で見れるのは得した気分になります。
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Wuhan Coronavirus肺炎

2020-02-03 13:57:17 | その他
日本医師会で新型コロナウィルスについての専用ページを立ち上げ、情報提供をしています。

https://www.med.or.jp/doctor/kansen/novel_corona/009082.html

これから流行のピークを迎えることが予想される新型肺炎、死亡率も高いしまだ治療法や簡易検査キットも確立していない状態で日本にどう影響を与えるのか、深刻な門ダインです。日本の政府は、さかんに「水際対策」ってことばを連発していますが、水際対策をするのなら他国なみに当該地域から入国してくる渡航者は2週間隔離し、発熱など無かった場合に入国させるような措置をしなければ十分な対策をしたとはいえません。日本だけが緩い対応をしているのは、やはり人命より経済を優先しているといっても過言ではありません。こうした初動の遅れが国内にウィルスを蔓延させ、オリンピックを開催できない自体にまで陥れる愚策である可能性があることを政府関係者はわかっているのでしょうか?

横須賀は羽田空港から直通の電車もあり、また外国人が多く住む地域でもあるのでこうした感染症は国内でも早く蔓延するリスクがあるところなので十分な注意が必要です。

横須賀市立うわまち病院では、本日緊急の対策会議が開かれるなど、患者さんが発生した場合の対応について準備を進めています。しかしながらマスクが不足してきており、使用制限や自製のマスクの作り方などを呈示したりしています。マスクな無くなってしまったら心臓血管外科の手術も出来なくなってしまうリスクがあります。


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