ブラックペアン、ついに最終回を迎え、壮大なヒューマンドラマに発展していくような終わり方で、後味の良さを感じた方もおおいのではないでしょうか。
ちょっと気になったのは、二宮君が演じるドクターの糸結びのシーン、たしかにものすごい速さで手タレなしで行っているのはすごいのですが、これ糸がない、エアー糸結びです。最後の2話くらいはこのエアー糸結びを何度か使われていました。それまでのシーンでも手タレを使っていなかったのか、と思いましたが、明らかに手タレを使ったと思われるシーンもありました。猫田さんが縫合するシーンで持針器にもっと針の角度を持った瞬間にかえるテク、これ、心臓外科医じゃないとできません。こうした細かい突っ込みどころを作ってくれる、ドラマ、さすがの演出だと思います。
ただ一点だけ、手術が終わって、ルーペを血の付いた手袋のまま跳ね上げるシーン、不潔です。しかも、そのあと、心臓をさわりながら「Le coer est beau.」とつぶやくのも、不潔だからやめてほしかったです。カッコいい演出ということなのでしょうけど、この心だけはいただけませんでした。