名古屋の白ウサギ・1964年生・

自称、宗教家・宗教家は、職業ではなく「生き方」です。
職業・会社員

滅私を匂わせた我欲

2020-02-27 | 思う事

「 言われなければ分からない人間に、
何を言ったところで無駄だ!! 」

この言葉・・・

私が若い頃、同じ職場で働く同僚だった、
「アンパンマン」と名乗る男の口癖でした。

アンパンマン氏は凡人離れした人間で、
卓越した処世術を身に付けた男です。

どんな偏屈な人間も、意地の悪い奴も、怠け者も、
根性の曲がった人間も、
彼の手に掛かれば、いつの間にか、
「 個性的で有能な人間 」
に変貌していた。

自分に対して敵対心をもっている人間も、
最終的には、自分の味方にしてしまう
技を持っている。

彼は、自分の事を、
「 私は、世渡り上手の罰当たりです・・・ 」
と公言する奇怪な人間であった。

アンパンマン氏と私は考え方が良く似ていた。
こういう毒のある男は親しみを感じる。


アンパンマン氏の言葉・・・

 言われなければ分からない人間に、
何を言ったところで無駄である 

彼の発する言葉は、言葉の「音」だけを捉えれば、
「冷たい言葉」である。

彼の発する言葉は、常に毒があった。
彼は人から嫌われることを恐れていなかった。

大多数の人間は、彼の事を
「 善人なのか?悪人なのか?サッパリ分からん??・・・」
と囁いていた

実は・・・私も他人から、そのように言われていた・・・

私も嫌われ者になる事が目標だったが、
気の弱い私は、彼程にはなれなかった。


私には彼の手の内が見えていた。

徳を積む・・などどいう滅私を匂わせた我欲を持たず。
損得を顧みず、
捨て身で突撃する人間は好感が持てる。

実は、彼の言葉の裏には、
相手に対する「 深い愛情 」と、
「 信頼 」の想いが込められていたのだ。

この言葉の奥には・・・

「 信じてますよ・・・あなたは、本当は分かっている・・・
気が付くまで、黙って見守りますよ・・ 」

これは、イソップ寓話の、「北風と太陽」の
「 太陽 」を意味しているような気がする。

彼との縁は、あれから35年・・・
今も続いている。
コメント
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