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朝、通勤途中・・追突されました・・
赤信号で停車したいたら、後ろでゴツン・・
鈍い音・・・
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子供が足でバンパーを蹴とばした位の微弱な振動。
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後ろを振り変って初めて状況が分った。
4tトラックが私の高級車に追突した模様・・
すぐに車から降りて様子を確認。
トラックの運転手もすぐに車を降りて来た。
運転手は開口一番・・
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私は冷静な口調で言った・・・
「車を安全な場所に動かしましょう・・・」
ここで逃走される可能性があるので、
念の為に相手のナンバーを記憶した。
前を走り、トラックを誘導・・脇道に車を移動させた。
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たいした被害ではなかった・・
私の高級車のバンパーの塗装がホンの少し割れていた。
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私はトラックの運転手に怒らずに冷静な口調で申し上げた。
たいした傷ではありません・・・
お互い運が悪かっただけです。
責任は問いません・・・
以後、気を付けて下さいね。
トラックの運転手・・・
キョトンとした顔で私を眺めて言った・・
「いえ、そんな・・・私が悪いので・・・」
私は念を押した・・・
「100%過失を認めますね??」
トラックの運転手は答えた
「はい、もちろん」
私はニッコリ笑って申し上げた、
「運が悪かっただけです、水に流しましょう」
その場を去ろうと車に乗り込んだ。
運転手は深々と頭を下げていた。
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告白します、私は決して「良い人」ではありません。
合理的に考えただけのことです。
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傷の大小を問わず
警察に届けて修理代金を相手に請求します。
この場合、想定される危険性として、
相手は、その時は謝っていても、後になって入れ知恵されて、
「いや、私が被害者だ、賠償せよ」
と言い出す可能性もある。
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1・相手は非を認めて謝っている。
2・私に過失はない。
3・車は道具だと思っている、少しぐらいの傷は気にならないし、
修理するのもメンドクサイ。
4・警察に届けたり、保険の手続きをしたり・・
多くの時間を無駄にする。
以上の要素から勘案するに・・
この場合、相手が非を認めるなら、
赦して、水に流したほうが私にとって損害は少ない。
相手が屁理屈言い出したら戦うけど・・
素直に謝っているのだから・・
こんなことで怒る気にもならない。
即ち・・・「自分にとって一番楽な対応」
をしただけのことある。
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されど、深く考えれば・・・
ここで怒ったほうが相手に対して親切だっかも知れない。
ひょっとしたら・・・
相手は軽い追突の常習者であったかも知れない。
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私は運が強いから・・・すこしぐらい、
何とかなる・だろう・・
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と・・・考えて今までやって来た人かもしれない。
トラックの運転手の責任を徹底的に追及していれば、
相手は、これに懲りて、
以後、二度と事故を起こさないかも知れない。
私が甘い顔したばかりに、この人は
「俺は運が良い」などと妄想を描き、
また事故を起こすかも知れない。
「私は徳を積んでいるから、事故を起こさない、
もし、起こしても神様が助けてくれる。」
などと・・・
寝ぼけた屁理屈唱えているひとかも知れない。
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私のせいで将来、笑って済まされない
重大な事故を起こすかもしれない・・・
もし、そうなったなら、「あの世」の尺度でみれば、
私にも大きな責任がある。
以前、ある男との関りに於いて、
於いて、怒ることから逃げていたばかりに、
最終的には決別、苦い思いをした経験がある。
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怒るべき時は真剣に怒る・・・・・
これが誠実な対応であるかも知れない。
少し反省・・・でも・・・やはり、
「煩わしいことは避けたい願望」
が深く根付いている。
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これが相手に対して、誠実な生き方なのかも知れない。
「 寛大を装った不誠実 」
治さなければ・・・
精進、精進・・・