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歳を重ねる毎に、昔の苦い出来事を思い出す
機会がが多くなってきた。
今日も、
40年位前の出来事をフト思いだした。
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私が20歳くらいのときの出来事であった。
当時、働いでいた会社にK君という人がいた。
彼は私と同年だった。
K君とは普段から仲が良かった。
私はK君が仕事上のことで
困っているときは、可能な限り手助けした。
その他、諸々のことでK君を手助けをしていた。
2人の仲は良好だった。
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そんなある日・・・
の出来事、
K君が体調を崩して会社を休んだ、
K君は1日で回復して、
2日目には普段と変わらず出勤した。
私はK君に声を掛けた、
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心配そうな口ぶりで声を掛けた。
その瞬間、K君の顔が歪んだ・・・
彼は、明らかに不愉快そうな顔して、
黙ってその場を離れていった・・・
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その時、私は一瞬、頭に来た・・
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いつも世話になっているくせに・・
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そのあと、冷静になって考えた・・・
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そして気付いた・・
後頭部を鈍器で殴られたような思いがした・・
今回の彼の態度は・・
「 彼の心の中に蓄積していた、
私への不信感の爆発であり、
蓄積した怒りの現れである 」
今回の彼の態度は
「現象」であり、「本質」ではない。
この一点の「態度」(現象)のみで、
彼の「行為」を計れば、
彼は、「非常識で礼儀知らずな男」
「恩知らずで、偏屈な男」
されど・・・
その「行為」=「現象」の背後には、
何らかの原因があるはず・・・・
彼の「行為」のみを掴んで、
上から目線で
「あいつは、恩知らずで礼儀知らずな男だ!!」
と「正論ぶった」批判しても
始まらない。
そのような批判の仕方は、
ある意味「卑怯な正義」と思える。
この一場面のみを切り取れば、
誰が見てもK君の態度はオカシイと
感じると思う、
しかしながら・・・
その態度の背景にある「彼の心の内」は
誰にも分からない。
肝心なのは、
「その現象の背景にある本質」
であると感じた・・・
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そのあと、よくよく自分のK君に対する
過去の態度を思い返してみた・・・
良く考えたら・・・
私がK君に対して、
「親切にする」「助けてあげる」という
行為の裏側に、
少しばかりではるが
傲慢さが存在していたことに気付いた。
「私は親切なイイ人だ」
「私は徳を積んでいる」
それ故に・・・
「私はK君より有能だ」
「私の方がK君より上位だ」
と言う雰囲気を作り出していた。
その結果として、
彼に対して、
「親切」という仮面を被った
「無言の圧力」・・・「無言の支配」
を彼に与えていた・・・・
K君は私に対して
好感を持っていてくれると思い込んでいた。
しかしながら・・
私は彼のプライドを傷つけて
いただけに過ぎなかったのである。
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それ以来・・・
彼と接する時は、
「余計なお節介しない」
「余計な気遣いしない」
「頼まれれば手助けするが、
頼まれなければ気付かない振りをして、見守る」
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このあと、
彼との私の間には
上辺だけでない信頼関係が生まれいった。