太安萬侶の墓は、1979年(昭和54 年)
奈良市此瀬町の地元のお茶を栽培する農家の御方が
発見しました。
茶畑の中で、スコップと鍬を使い、
改植の作業をしていた時に
偶然見つかりました。
奈良時代の火葬墓でした。
大量の備長炭で囲われたドーム型の空洞のなか
に太安万侶様の遺骨と共に、
墓誌が納められていました。
太安萬侶は、古事記の編纂者です。
長年、実在した人物なのかが
疑問視されていました。
奇跡的に
この墓から埋葬者や略歴を記した
青銅製の墓誌が
見つかったのです。
太安万侶名が記された銅板が発見されたことにより、
太安万侶様は、
実在の人物であることが明らかになりました。
今から45年前の出来事でした。
当時、私は若干15歳でした。
当時、このニュースをテレビで
リアルに見たいた記憶があります。
当時、このニュースを見ながら、
興奮のあまり、
思わず身震いした記憶があります・・
当時、わたしは思いました。
この発見は、
日本の歴史を語るうえで、
第一級レベルの重要な出来事である・・
また同時に、
茶畑を人力で開墾していた
発見者、平凡な農家の御方ではありますが、
まさに・・
ヒーローに見えました。
その想いは、今も変わりません。
当時、中学生でしたが、
この頃から古事記を読んでいました。
この年齢で古事記の原文を読んでいたとは、
自分でも信じ難い奇行です。
改めて自分の変人ぶりに驚きます。
古事記は日本の「正史」です。
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