官邸の中枢である嶋田隆首席総理秘書官。
彼の執務室に大柄な男がヌッと顔を出す。
瞬間、嶋田くんは、黙って立ち上がり、脇部屋を出るそうな。
この男は、晋三が寵愛した官邸官僚の今井尚哉くん。
彼は、晋三の退陣後も現在まで内閣官房参与を務める。
実は、今井と嶋田は'82年に旧通産省に入省。
次官レースを争った同期のライバルだそうな。
本流を歩む嶋田は、資源エネルギー庁に移った。
そして今井ををリードしていたが、関係は悪くなかった。
ところが'12年の安倍政権発足で今井が首席秘書官に抜擢された。
一方の嶋田は、原発事故の後処理など大変な仕事を任された・・・。
そして嶋田は、傲慢になって行く今井を嫌うようになったそうな。
文雄政権になり、両者の立場は逆転。
問題は、その政権の先行きがにわかに怪しくなって来た。
現在の今井は非常勤の参与だが、政権の立ち往生で・・・。
今井が出張っているような景色らしい。
嶋田にすれば、不愉快なんだろうなぁ。
政局の嵐の中、官僚たちも泥沼の権力闘争を展開中か?やれやれ。