そして新興国では、食糧不足が深刻になって来た。
小麦等の価格高騰と供給不安を一層高めているようだ。
ロシアの年間の小麦輸出量は世界全体の約2割、ウクライナは約1割。
両国合わせて約3割を占めているそうな。
ところで米シカゴ商品取引所の小麦先物価格は、こんな推移とか。
2021年1月には6ドル程度だった。
それが侵攻後の2022年3月には13ドル超と史上最高値を更新。
その後の価格は下落して、足元では7ドル台で推移している。
しかし、肥料価格の高騰が供給不安を高めているという。
肥料の3要素の1つであるカリウムの生産量は・・・。
ロシアとベラルーシで世界の4割近くを占めている。
そして肥料価格の高騰に人件費の増加もあり、コストが大幅増。
もともと割安なロシア・ウクライナ産の穀物。
これらは、中東やアフリカなどの新興国・途上国向けの輸出が多かった。
しかし侵攻以降、大幅に減少したまま。
先進国に買い負ける新興国・途上国では、食糧不足が深刻化。
政情不安に陥る国々も少なくない情勢にあるようだ・・・(続く)。