オフィーリア  ~水に流されていく女~

2012-07-18 21:00:00 | ドラマ/映画/ドキュメンタリー
 イギリスの代表的な作家・ミレイが23歳で約160年前に書いた作品です。
 タイトルが「オフィーリア」

 あのシェークスピアのハムレットに出てくる悲劇の女性です。


 そのオフィーリアが水に流されていく。

 森の川を花を摘もうとして落ち、流されて行くんだけど、実にあいまいな表情をしている。

 それは何故か。


 それが話題になっているらしい。


 画家・ミレイは神童と呼ばれた画家でこの1作で有名になったそうだ。





 私、昔、日本で水に流されて行く女の絵を見たことがあってそれかなと思った。
 でも違う。

 あれは宗教画だ。


 しかし、何故水に流されて行く絵を描く。

 それがとても謎。



 シェークスピアの作品「ハムレット」はデンマークの王だ。その恋人がオフィーリア。しかしいろいろなことがあり、別れることになる。
 そして父をハムレットに殺される悲劇の女性だ。
 そのせいで気が狂い、花を摘もうとして水に落ちてしまう…。

 そういうストーリーが裏にある。


 ミレイはどんな思いでその絵を描いたのか。


 オフィーリアは何故、助けるを求めるでもなく、慌てるでもない曖昧な表情で水に流されて行くんだろう。もう死んでしまうという運命に絶望しているのだろうか。

 どうとでも見られる、曖昧な表情を浮かべたオフィーリア。


 これが見る者を不思議に誘い、見る人の感情でその絵が完成するそうだ。



 この時代、イギリスでは女性が自転車に乗るようになる。
 紅茶より珈琲が流行る。
 時代が大きく変わるときだった。


 ホグスミル川というところで描かれたそうだ。絵画はアトリエで描くのが当たり前だった頃、ミレイはこれをこの川の淵で自然に囲まれて描いた。


 ただ、オフィーリア自体はモデルがいた。
 アトリエにバスタブを持ち込み、その上に女性を浮かべて描いたようだ。

 しかし、そこでアクシデントが起こる。

 モデルの兄が危篤になり、看病も虚しく亡くなってしまう。
 その中でも彼女はミレイのモデルを続けた。時間が長くなりバスタブのお湯は冷たくなっていく。温めるためにランプをつけていた。が、それが消えた。

 その時彼女が一瞬見せた表情をミレイは見逃さなかった。

 この表情がのちにあの曖昧な表情になって行く。

 そこにはミレイの死生観が反映した。

 ミレイ自身頼まれてある絵を描いた。

 若い女性が亡くなり、その両親に頼まれて死に顔を描いた。

 しかし死者の顔には何の表情もないのだ。

 そこからミレイ独特の感覚が動く。

 オフィーリアの顔は目と唇には生を反映させ、顎の落ちたところ、血の気の失せた鼻には死を匂わせた。



 ミレイはそののちの絵で2度と曖昧な表情の絵を描かなかったそうだ。

 彼にとってあれは一瞬をとらえた奇跡の瞬間の絵だったのだろう。

100ショップが中国進出

2012-07-18 18:00:00 | ニュース
 行ったららしいですね。

 ウケてますよ。

 だってあっちでは10元だもん。


 安い、安い。

 そして種類が豊富でデザイン性もある。


 あっちはほうきとチリトリが一緒に売られてることがないそうだ。これもびっくり商品。

 そして、日本人の場合、化粧に使うパフは使い捨てが多いがと思うがあちらは洗って使うのが当たり前のため、それ用の洗剤も売れている。

 そして肩叩き。

 あっちのは固い木でできていて柔軟性がないんだって、日本はその辺ありますから。

 そういうのも人気。



 文化の違いらしいけど、ごみの分別が進んでないため、それに関する道具はまるで売れないらしい。



 若い人は環境に対する思いも高く、環境によさそうだと評判らしい。



 そうかね?と日本人の私。


 安い、使いやすい、種類が豊富。


 いいんじゃないですか。

○○新人賞は3、40代がお定まり

2012-07-18 15:00:00 | 日記風
 昔から言われているんだけど、大体、とる年齢ってそれくらいの人が高いんだよね。


 これは各出版社が行っている新人賞のこと。

 10代、20代だとよほど光るものがあるか、経歴が面白か。数は少ない。

 これが3,40代になるとグッと数が増える。

 人生経験があって、それなりに勉強した成果が出るというのもあると思う。

 しかし、当然いくらであっても賞金というものを払う。

 残念ながら、これは回収したいと思うのが出す側の理屈。


 でも1年に1回というのがそもそも無理であって、ずば抜けた才能なんて50年100年に1度出るから意味がある。

 それでもそこそこ書ける才能なら、かろうじて出る。



 それに3,40代なら、無理がきく。馬車馬の如く働かせてもそれなりにどうにかなる。


 これがそれより上となると、そうはいかない。



 ある賞の受賞者が60代だったとき、他の出版社から



 よほど誰もいなかったんだな



 という声が上がったほどだ。



 馬車馬にできる年齢じゃない。でも数年続けて該当者なしにできない。苦肉の策なんだなということ。



 これは古い話なので、今はまた事情が違うかもしれない。

 でも基本はそんなもん。


 とりやすいお年頃というのはある。


 でも何歳であってもとった作品が記念作となるのはまずい。それ以上の物がそのあとも書けないと。

 でも、それが最高で後が出ないもよくある話だ。