20日の懇親会も、酔わないようにアルコールは、ほどほどにした。翌日は山形まで運転だからだ。
建築士会の常務理事会と引き続いて理事会に出席する。問題山積みの会議は昨年で終わり、今回は嬉しい話が盛りだくさんだった。
建築甲子園で、新庄神室工業の生徒達の作品が、全国で準優勝し、山形県内の工業高校生の卒業設計コンクールでは、何十年ぶりと言うより半世紀以上もかかって、鶴工の生徒の作品が最優秀賞になった。教師が替わると生徒の作品にも影響が出るということだな。コンクールの審査時には出席出来なかったので、何とか作品を見てみたいと思ったのだが、会議の中で「作品は県庁1階ロビーに飾られている。」と聞いて、会議が終わってすぐに向かってみた。
ないない、探しても無い。並んでいるのは模型だけ。受付の女性に聞くと、設計図面の方は飾られていないそうだ。
模型部門の最優秀賞は、このエッフェル塔である。
審査会の席にも、出場校の教師は同席します。作品を見ると学校毎の個性があり、明らかな差があります。
このまま設計コンクールに出しても恥ずかしくない、プレゼンテーションも上手で作図も綺麗な学校と、見栄えも関係なく何故に断面詳細を書かせるのだろうとする学校があります。鶴工は長い間後者でした。
先生達も参加しているのに、何故もっと他高校までレベルを上げないのだろうと不思議でした。
山形の工業高校卒業生は設計の道に進む人も多いのでしょうが、鶴工は建設業者の中堅に入って仕事が出来るようにと考えたのではないかと、聞かされました。
私が在学中は、製図室に一人の先輩の作品が飾られていまして、近未来と言うか溜息が出るような凄い図面だったのを覚えています。何故そのまま続かなかったのだろう。彼だけが特別だったのだろうかと思いましたが、要するに設計計画と作図のポイントをうまく教えば、生徒は描くだろうなと常々考えていました。