昨日の事。
向うの家でいれば、毎日散歩をしている蓮池の畔を訪ねた。 これからが蓮の花の盛りになると知り合いと立ち話をした。
飯田蛇笏の句にこんな名句が。
☆ 芋の露連山影を正しうす
写真を撮っていて、この句を咄嗟に思いだした。
芋ならぬ蓮の大きな葉に昨夜の雨粒が残っている。
葉の中心にある露は葉が風に揺れると、自然体で左右に揺れる。葉からこぼれそうでこぼれず安定をしている。
蓮池は農業用のため池。自然的に発生をした蓮が毎年美しく咲く。
蓮池の借景の山々は春となると花の山となる。私にとっては第二の故郷だ。
蛇笏の骨太の名句はあこがれ。蓮の露に何がある。想像の神が降りてきそうで、降りてきてくれなかった。
蓮の露を見ながら、俳句的な一刻を過ごした。
まあ寄つて風蘭の花見てゆけと
お山の大将蓮畑へ石を投げ