老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

    芋の露ならぬ、、、、

2019-07-19 11:15:05 | 俳句

   

 

 

昨日の事。

向うの家でいれば、毎日散歩をしている蓮池の畔を訪ねた。 これからが蓮の花の盛りになると知り合いと立ち話をした。

 

飯田蛇笏の句にこんな名句が。

 

     ☆    芋の露連山影を正しうす

 

写真を撮っていて、この句を咄嗟に思いだした。

芋ならぬ蓮の大きな葉に昨夜の雨粒が残っている。

葉の中心にある露は葉が風に揺れると、自然体で左右に揺れる。葉からこぼれそうでこぼれず安定をしている。

 

      

 

蓮池は農業用のため池。自然的に発生をした蓮が毎年美しく咲く。

蓮池の借景の山々は春となると花の山となる。私にとっては第二の故郷だ。

 

蛇笏の骨太の名句はあこがれ。蓮の露に何がある。想像の神が降りてきそうで、降りてきてくれなかった。

蓮の露を見ながら、俳句的な一刻を過ごした。

 

          まあ寄つて風蘭の花見てゆけと

 

          お山の大将蓮畑へ石を投げ

 

     

 

 

      

コメント
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