老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     燕

2019-07-24 17:29:08 | 俳句

 

     

 

吟行句会があるという場所にちょっと下見に出かけた。

石を積んだ塀の向うに、石の美術館がある。

「マル」と呼ばれているイサム・ノグチ氏の仕事場だった所だ。

この美術館は写真撮影の禁止になっている。散歩の途中で、こんな写真しか撮れない。外から眺めるだけ。ここの決まりだから、守るのはあたりまえ。仕方ないか?

 

     ☆     地球から石を切り出す春の人     櫂

 

      

 

空を仰ぐと、燕が電線に。

こんな風景も珍しくなった。

あいかわらず夜の散歩では歌を唄いながら歩く。

 

    ツンツンつばめ降りてこい 話しようよ降りて来い

    いつになったらなつかしい

    日本の海越えて、、、、ここから先は忘れて出てこない。

 

ここまでの歌詞の記憶も定かではない。

戦争が終わって、戦地に行った「お父さん」の帰りを待つ 歌詞だったような気がするが、、、、。その唄を最近、口ずさんだ。

 

 

            去年は杖つかぬ墓参でありたのに

 

            昼寝から覚めたイサムの気配あり

 

美術館に築山があり、以前に来た時は杖をつかずとも歩けたが、昨今は散歩の杖が離せない。墓参の句にはやがわりした句。

 

           池に鷺空に燕や日照雨くる 

 

コメント
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