老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

 しゃぼんだま

2019-08-24 16:57:08 | 俳句

         

 

     <    シャボン玉の中へは 庭は這入ません  まはりをくるくる廻つてゐます >

 

コキアの丘へ行った。

しゃぼん玉がとんでいた。

とっさに、ジャン・コクトーのこの詩が浮かんだ。

むかし、むかしの、読んだ不思議な 不思議な 詩

未熟な育ち盛りの子供には、理解しがたい詩だった。

今も未熟なまま、年齢だけを重ねている。

マリモを並べたような緑のコキアの畑を シャボンだま がとんでいた。

こんな、宝石のような、時間が、、、、

哲学のような、この詩の解説はいらぬ。

とびあがるくらいの興奮。しゃぼんだまの中い入りたかった頃の幼い日。

初めて読んだ時のあの新鮮なナイブーな心が残っている自分が、何と愛おしかったことか。

 

    

 

     🎶    しゃぼんだま消える碧落夏惜しむ    

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする