< シャボン玉の中へは 庭は這入ません まはりをくるくる廻つてゐます >
コキアの丘へ行った。
しゃぼん玉がとんでいた。
とっさに、ジャン・コクトーのこの詩が浮かんだ。
むかし、むかしの、読んだ不思議な 不思議な 詩
未熟な育ち盛りの子供には、理解しがたい詩だった。
今も未熟なまま、年齢だけを重ねている。
マリモを並べたような緑のコキアの畑を シャボンだま がとんでいた。
こんな、宝石のような、時間が、、、、
哲学のような、この詩の解説はいらぬ。
とびあがるくらいの興奮。しゃぼんだまの中い入りたかった頃の幼い日。
初めて読んだ時のあの新鮮なナイブーな心が残っている自分が、何と愛おしかったことか。
🎶 しゃぼんだま消える碧落夏惜しむ