☆ おみこしにほいほいほいとついてゆく 櫂
もうすぐ秋のお祭り。
向うの家に住んでいたら、、、。
初めてのお祭りの夜、伊勢音頭を唄いながらお神輿を町内に迎えた時の心の昂ぶりを想いだす。
静に伊勢音頭が流れ、お神輿の提灯が揺れる。家々から見物や、お神輿を迎える人々が道々にあふれ、いつもひっそりとした団地が一刻だけ賑やかな様相になる。
この町の住人になってここで生きてゆくと決心をしたような、、、
ささやかに氏神さまに寄付をし、お神輿を担ぐ人達の接待を町内会の、その年の役員達がする。
本祭りの前日は子供神輿が町内を歩く。神輿を担ぐ、そんな力は最近の子供には無いらしく、お神輿を積んだ車を曳いて行く。
田舎の小さな町のお祭りを懐かしんでいる今。
実った田圃の向うに祭屋台が通る。屋台には子供が乗り太鼓を叩いている。
あちこちの町内から、大小の屋台が集まると、大集団となり一か所に集まると、祭りもたけなわ。月が出る頃に提灯に灯が点り伊勢音頭が流れるとちょっと、、、嬉しく淋しく複雑な心ぶりになった。 そんな感情を味わい楽しんだ去年までの何年間だった。
☆ 鈴鳴つて神がかりゆく神輿ぶり 櫂
村の鎮守の神様の、、、、ドンドンヒャララ、ドンヒャララ、、、、唱歌の村祭りと趣が異の志度郷のお祭りを秋風が吹く窓辺で思い出している。