新緑の大窪寺
今日は暇だからドライブにでも、、、と息子に誘われた。
どこへ行く。
近くでありながら行ったことの無い山合いの里へ、、、
思いがけず吟行となった。。。。
✾ 峠路の記憶の藤の花なりぬ
隣合う町は阿波。
そこから結願の寺、大窪寺へ周る。
✾ 天上から後光射しをり朴の花
今年は異常気温で、朴の花の咲くのも早かったらしい。
それでも、ぽつぽつと見物人が。
風が吹く。山と朴の花が呼応しあって大きく揺れる。
✾ 蝮草早足で過ぐ森の奥
本当に珍しかった。森の奥の石楠花の根方で見つけた時は少し驚いた。
見飽きるまで見つめる花では無い。花には悪いけれど愛するには今一度の花。
✾ 緑さす身のうちにあふれる信仰心
弘法大師の像。
藤の花が頭上で揺れていた。
遍路装束を着たわんこちゃん。
✾ 憶えおく結願の日の白牡丹
結願寺の牡丹の花。以前より花の株が多くなっていた。
✾ 初夏の村一番の大銀杏
こんな道しるべがあった。
南へ行こうか? 西へ進もうか?
幸福?幸福だろう?この不景気な昨今をどうにか生きているんだ。
不幸だと嘆きたい時もあるが罰が当たる。不幸だなんて宣うと?
後半の黄金週間が残っている。
旅に出る体力が無い。
それなりの日々是好日な~んだ。
6句全て、しり取り俳句で詠んだ。