ヤマアジサイの名前には“伊予”“祖谷”“土佐”などの産地や、
“蝶”“月”など花の形から付いたものが多く見られます。
テマリ咲きになる品種で、名前に“テマリ”がついているのを今日はご紹介したいと思います。
テマリエゾ
新潟県十日町産のエゾアジサイ
咲き進むと淡いブルーになるはず♪
1週間後の姿を想像するのも楽しみ方のひとつです。
伊予獅子テマリ(イヨシシテマリ)
愛媛県産のヤマアジサイ
小型でテマリ咲き、装飾花は淡い桃色、淡い青、白など。
京テマリ(キョウテマリ)
京都府美山町産のヤマアジサイ
テマリ咲きにはならず、ガク咲きのようです。
咲き進むと淡い青紫色、、、だと思います。
紅テマリ(ベニテマリ)
大分県耶馬渓産のヤマアジサイ
最後には透明感のある紅色に変身します。
青テマリ(アオテマリ)
産地は不明
咲き進んだ装飾花の色を文字で表現をするのが難しいので、
2016年の画像を。。
2016年の青テマリです。
このほかにピンクや淡い紫もありました♪
祖谷テマリ(イヤテマリ)
徳島県祖谷渓産のヤマアジサイ
少しまばらなテマリ咲き、装飾花・両性花とも白です。
佐久間テマリ(サクマテマリ)
長野県産のヤマアジサイ
小型のテマリ咲きで、淡い青やピンクがあります。
秋篠テマリ(アキシノテマリ)
愛媛県産のヤマアジサイ
ガク片が多めでやや尖るのが特徴です。
装飾花は白から淡い青やピンクになりますが、今年はどうでしょうか♪♪
城辺テマリ(ジョウヘンテマリ)
愛媛県旧城辺町産のヤマアジサイ
2011年撮影の城辺テマリ、とても愛らしい品種です
新宮テマリ(シングウテマリ)
愛媛県新宮産のヤマアジサイ
咲き進むと淡い青にたぶんなるはず…
別子テマリ(ベッシテマリ)
愛媛県別子産のヤマアジサイ
今はまだ極淡いピンクですが、、、
ピンク、ブルー、紫と様々な色になります(2011年撮影)
緑星テマリ(ミドリボシテマリ)
兵庫県六甲山産のヤマアジサイで、別名「六甲テマリ」
淡いブルー(時にピンク)に緑の星状花が特徴です。
一瞬、葉化病かと思ってしまいますが、品種として固定している特異なヤマアジサイです。
( 撮影日:2018年5月13日 )
佐代姫(サヨヒメ)
愛媛県産のヤマアジサイ
どのような姫になるか…お楽しみです
庄川錦(ショウカワニシキ)
詳細は不明
虹のようなグラデーションの装飾花、不思議な雰囲気を持っています。
松姫(マツヒメ)
空色の覆輪と丸い形の装飾花がとてもかわいいです。
瀬戸ほほえみ
思わず「かわいい!」と微笑んでしまいます。
津軽の海峡(ツガルノカイキョウ)
装飾花も両性花も淡いピンクになりそうな予感。
桃美里(モモミサト)
梼原の玉宝(ユスハラノギョクホウ)
花弁が少し肉厚、テマリ咲きか半テマリでしょうか♪
姫草慕情(ヒメクサボジョウ)
愛媛県仁淀川上流
鳴子紫(ナルコムラサキ)
山の中でこの花を見つけた人は、紫の装飾花を見てきっと感動をしたでしょう。
美しい紫色です。
嶺の妖星(ミネノヨウセイ)
詳細は不明
どの品種もまだ咲き初めで、これからどのように色や形が変化をしていくのか…
そんな楽しみ方をしてみてください(*^^*)
( 撮影日:2018年5月13日 )
初お目見えの品種が今年は20以上♪
まだほとんどが詳細不明なので名札も名前のみになっていました。
咲き始めたばかりのもありますが、今日と明日に分けてご紹介をします。
おとめ
装飾花がうっすら桃色、これからどのように変わるのか楽しみです♪
シロウサギ
装飾花がダブル咲き、咲き進んでくると淡いブルーになってくるのでしょうか…
よさこい踊
まだまだ未知数…
1週間経った姿は見に行かねば。。
乙女の夢
新潟県産のエゾアジサイです
頬を染めた童女のような雰囲気にうっとり
久住線香花火(クジュウセンコウハナビ) ※
大分県産のヤマアジサイ
九重線香花火(クジュウセンコウハナビ) ※
※品種名に付いている「久住」と「九重」、両方とも読み方は「くじゅう」です。
どうして二種類の表記があるのかネットで検索をしてみました。
九重山(くじゅうさん)または九重連山は、
大分県玖珠郡九重(ここのえ)町から竹田市久住町北部にかけて広がる火山群の総称である。
この地域の名称としては、九重(くじゅう、ここのえ)と久住(くじゅう)の2通りの表記・読みが用いられてきた。
現在では、火山群や周辺地域全体を示す場合に「九重山」や「九重連山」を用い、
その主峰を示す場合に「久住山」を用いるのが一般的である。
***ウィキペディア「九重山」の記述より転記***
今後このヤマアジサイの品種表記がどちらかに統一されるのか、
発見された場所によってこのまま二通りの品種名になるかは不明ですが、
星型のダブルの装飾花はどちらもきれいです。
玉の露手まり
高知県産のヤマジサイ
命名者がどのような思いで名をつけたのだろうかと想像するのも結構面白いです。
玉姫
四国産のコガクウツギ
広島三段峡(ヒロシマサンダンキョウ)
三段峡は広島県山県郡安芸太田町にある渓谷美の観光名所です。
きっとこの渓谷のどこかで見つけられ、この名がつけられたのかも…
これからの変化を早く見てみたいです♪
( 撮影日:2018年5月13日 )
5/13に撮った画像を品種ごとに整理をしました。
画像数1138枚、品種数は139、思った以上にたくさんの品種が境内に登場していたことにびっくり!!
昨日、今日と気温が上がっているので、さらに開花が進むのではないでしょうか♪
ヤマアジサイの楽しみ方にはいろいろありますが、
今日は“蝶”が付いている品種をご紹介します。
胡蝶の舞(コチョウノマイ)
兵庫県美方郡扇の山で見つかった品種です。
装飾花は星型八重咲き、両性花は退化して痕跡のみです。
装飾花の花茎から小さな装飾花が付く(子持ちといいます)のも特徴です。
高研の蝶(タカトギノチョウ)
今年の新入りさん、愛媛県旧日吉村高研山産のヤマアジサイ
まだ装飾花は開花していませんが、蕾がバラのようでとってもかわいいです。
開くとどのような姿になるのか、、、
どのような色に変化をしているのか楽しみです。
池の蝶(イケノチョウ)
詳細は不明です。
装飾花の白地に極淡い空色の縁取りが美しいです。
この後の装飾花の色の変化と、両性花の開花が楽しみ♪
蝶の宴(チョウノウタゲ)
高知県産のヤマアジサイ
まだ開き始めですが、装飾花の形が蝶型になりそうな…
色はピンクからどのように変わるのでしょうか♪♪
蝶の舞(チョウノマイ)
詳細は不明です。
極々淡い空色の装飾花、一番手前のが蝶々に見えます…よね(^^♪
土佐遊蝶(トサユウチョウ)
高知県産のヤマアジサイ
淡い紅紫色にブルーの筋が入っている美しい品種です。
“遊蝶”という名の通り、小さな蝶々が群れ飛んでいるような雰囲気に、今日一番のお勧めです。
両性花に集まってくる蝶々のようにも見えるほど、装飾花の完成度は一見の価値あり。
( 撮影日:2018年5月13日 )
今日は12時ごろから雨になるとの予報でしたので、少し早めに“いざ、光則寺”
先週の撮影から1週間しか経っていませんでしたが、かなりの数の鉢が境内通路に並べられていました。
撮影画像は1138枚、まだ整理ができていないので、
ヤマアジサイが並んだ境内の様子を先にご紹介します♪
今年は真紅に色づく「クレナイ」の鉢数が少なくて、ちょっと残念
本堂前の「キヨスミ(清澄)」
この通路は主に園芸種が並ぶ場所です
「キヨスミ」の装飾花は開き始めの赤い縁取りが目立っています
光則寺のヤマアジサイのほとんどの鉢に写真と品種名、産地が記載された札がさしてあるので、
撮影をした画像を整理するのにとても助かっています。
管理をしている方に感謝です。
( 撮影日:2018年5月13日 )
光則寺をあとにし、長谷駅方面に5分ほど行ったところにある収玄寺(しゅうげんじ)に寄り道。
もともと花の寺として知られていますが、境内がきれいに整備され、新たに花が植えられていました♪
雌花
雄花
カキ(柿) カキノキ科
雄花と雌花が一本の木に別々に咲く雌雄異花、雌雄同株なのだそうです。
実家の柿は雌花ばかり付いているので、てっきり雌雄異株だと思っていました。
収玄寺ではたくさんの雄花が付いている中で、枝先に一つだけ雌花がついていました。
自宅近くに植えられているのは、雄花しか見当たらなくて、、、
きっと品種によって違うのかもしれませんね。
ユキノシタ(雪の下) ユキノシタ科
鎌倉のお寺では湿ったところや石垣の割れ目などによく生えています。
ちょうど5~6月が花の時期。
花弁は5個あり、上の3個は小さく淡紅色できれいな斑点があり、
下の2個は白色で細長く大きい。
行く先々で咲いているのを見ると、可愛い姿についつい撮ってしまいます。
ベニニガナ(紅苦菜) キク科
本堂脇のプランターに2本だけ生えていました。
以前はもう少したくさんあったような…
ベニバナボロギクを小さく小さくしたような姿、花径は1センチ程度です。
近くの団地の集会所の庭にたくさん生えていたのですが、
雑草扱いされたのか全く姿も形も見られなくなってしまいました。
ヤマアジサイのクロヒメ(黒姫)でしょうか。。
右の紅葉しているようなのは「エリナ」という名の椿です。
椿「エリナ」
中国の野生種を改良したツバキの園芸品種で、ヒメサザンカの別名があります。
花径1センチとツバキとしてはとても小さい品種です。
確か東慶寺にも植えられていますが、なかなか花を見る機会がなく、
今回思いがけず見ることができて良かったです。
アメリカイワナンテン ツツジ科
北アメリカ原産の常緑低木で、アセビに似た花を付けます。
ヤマアジサイですが品種は…?
ツツジ
ムシトリナデシコ(虫取撫子) ナデシコ科マンテマ属
ヨーロッパ原産の1~越年草。
観賞用に栽培されていたものが野生化したものだそうです。
幼かったころから目にしていた記憶があるので、相当昔にヨロッパから来たのでしょうね。
マンテマと同じ仲間だということにちょっとびっくり、、、
( 撮影日:2018年5月6日 )
今日は光則寺に咲いていたヤマアジサイ以外の花たちをご紹介します。
山門前も境内も新緑と光でいっぱいでした。
コケリンドウ(苔竜胆) リンドウ科
最初は山門正面の石碑下あたりに生えていましたが、
年々少しずつ居場所を広げ株数も増えてきました♪
日当たりの良い山地や野原に生える2年草です。
鐘形で長さ20~25ミリの淡青紫色の小さな花を付けます。
横にある蓮鉢の中のメダカに気を取られ、この足元に咲く小さな花には気付かない方が多いです。
コナスビ(小茄子) サクラソウ科
平地から山地の道端などに普通に生える多年草ですが、
最近あまり見かけなくなったような…
光則寺でも久しぶりの一株♪
ちょうど一つだけ花を付けていました。
画像だと大きく見えますが、花冠は5~7ミリと小さな花です。
名の由来は、果実がナスに似て小さいからとのことです。
アリドオシ(蟻通し) アカネ科
山地のやや乾いた林内に生える常緑小低木です。
枝には1~2センチの鋭い刺針があり、5月に1センチほどの筒形の白い花を咲かせます。
赤い実は前年の花が冬に熟したものです。
ユキノシタ(雪の下) ユキノシタ科
出番待ちのヤマアジサイ
コウホネ(河骨) スイレン科
フタリシズカ(二人静) センリョウ科
ギンバイソウ(銀梅草) ユキノシタ科
山地の木陰に生える多年草
まだ花は付いていませんが、7~8月ごろには白い花が見られるのではないでしょうか♪
金魚の尾びれのような葉が面白いです。
オオハンゲ(大半夏) サトイモ科
カラスビシャクを大きくしたような姿で、深く3裂した葉は光沢があって柔らかいのですが、
葉の奥に花序があったので撮りきれませんでした。
ツボスミレ(坪菫)
孔雀舎先の斜面が定位置です。
コウゾ(楮) クワ科
別名:ヒメコウゾ(姫楮)
樹皮の繊維が和紙の原料になります。
雌雄同株で雌花序(1枚目)は球形で長い糸状の花柱がまわりにのび出ていて、
雄花序(2枚目)は本年枝の基部に付き、たくさんの雄花が集まっています。
オドリコソウ(踊子草) シソ科
花色は白か淡紅紫色、今年はこの白だけでした。
カラタネオガタマ(唐種招霊) モクレン科
境内に入るとこの花のバナナのような甘い香りが漂ってきます。
春咲きグラジオラス
キショウブ(黄菖蒲)
ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉) ナス科
昨年強剪定をしたので、今年は花が少なめです。
咲き始めの花は紫、咲き進むにつれ淡い紫から最後は白に色が変わります。
カラタネオガタマに負けじと甘い香りを放っています。
ウマノアシガタ(馬の足形) キンポウゲ科
ハナイカダ(花筏)の実
テイカカズラ(定家葛) キョウチクトウ科
直径2~3センチほどの芳香のある花を付けます。
花ははじめは白、咲き進むと淡黄色に、、、
スクリュー?風車??のような形が面白いです。
( 撮影日:2018年5月6日 )
丸山ボタン(マルヤマボタン)
客殿玄関前に置かれているのを見て、伊予獅子テマリ♪と思ったのですが、、、
装飾花が伊予獅子テマリよりも少し大きめかも(^^;
これからどのような色になるのか、楽しみです。
土佐の月(トサノツキ) 高知県産
コガクウツギとガクアジサイの交雑種と思われているそうです。
装飾花の下の花弁が丸いことから“月”という名がついた品種。
装飾花が色づく前に両性花が開き始めていました。
光則寺では毎年、淡いピンクと淡いブルーの2色が揃っていますが、
今回撮った画像のは何色になるのでしょうか♪
土佐紺青(トサコンジョウ) 高知県産
咲き始めでもしっかり装飾花が青紫色になっています。
一重のガク咲きで姿・色とも美しい品種です。
平井錦(ヒライニシキ)
品種名に“錦”と付く場合、葉が黄緑色を帯びていたり絞りが入っている場合が多くみられます。
一重のガク咲きで比較的大輪だったように思います。
色は…どうなるのでしょうね♪
望郷(ボウキョウ)
爽やかなブルーの装飾花がきれいです。
龍馬1(リョウマ) 高知県産
装飾花は淡い青、両性花は白なのですが、
今年はピンクになっているような、、、
でもこれからどのような色に変化をしていくのか楽しみです。
( 撮影日:2018年5月6日 )
ヤマアジサイの咲き始めの花色はほとんどが白。
咲き進むにつれ、それぞれ花の形や色を変化させていきます。
装飾花や両性花が見頃を迎えた時だけでなく、
咲き始めから咲き終わりへの変化を楽しむのもヤマアジサイ鑑賞の醍醐味だと思います。
雨あがり(アメアガリ)
エゾアジサイで産地は高知か新潟かはっきりしていません。
装飾花にほんのりブルーがかかっていてかわいいです。
祖谷テマリ(イヤテマリ)
徳島県・祖谷渓産
久住の涼風(クジュウノリョウフウ)
大分県産
両性花が少し開いてきています。
“涼風”という名が付いているように、装飾花は今は淡い空色♪
これからもう少し濃くなっていくはず♪♪
白雪姫(シラユキヒメ)
愛媛県産
両性花が純白なのが美しい品種ですが、
両性花が八重で淡い紫色を帯びるのがとっても美しく、
ほかの品種には無い特徴だと思っています。
『 2011年の白雪姫の両性花 』
白ウサギ(シロウサギ)
たぶん新たに仲間入りをした品種ではないかと…
産地など詳細は不明です。
このあとどんなふうに変化をしていくのでしょうね♪
瀬戸の青霞(セトノアオガスミ)
愛媛県産
咲き始めですが、もう装飾花に淡紅紫色の絞りが入ってきています♪
玉姫(タマヒメ)
四国産のコガクウツギの品種です。
ウツギ系はヤマアジサイよりも開花が早いので、
ちょうど見ごろになっていて、数は少ないですが両性花も開いています。
( 撮影日:2018年5月6日 )
今日は2018年・光則寺のヤマアジサイ撮影の始まり♪
境内には早咲きのを含め、17品種の鉢が並んでいました。
その中から早く開花をする3品種をご紹介します。
奥多摩コアジサイ 東京・奥多摩産
コアジサイとガクウツギの自然交雑種と考えられています。
装飾花は無く、両性花のみのシンプルな品種で、たぶん光則寺では開花一番乗り。
見ごろはあと数日でしょうか、、、
なんとか間に合って良かったです。
コアジサイ
関東~九州の山地で見られます。
奥多摩コアジサイと同じく淡いブルーの両性花のみの清楚な姿は、一目でお気に入りになるはず。。
今年は花数が2~3個でしたが、見られただけで満足です。
花笠(はながさ) 佐賀県黒髪山産
早咲きで奥多摩コアジサイと同じ時期に開花をするため、
他のヤマアジサイが揃う頃には終わってしまっています。
今年は桜をはじめ様々な花の開花が早かったですが、
ヤマアジサイも駆け足で咲き始めているそうです。
おいて行かれないように頑張らねば(^^;
( 撮影日:2018年5月6日 )