Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

土砂崩れ

2006-11-03 | 
 旅ゆけば、様々の図らざることが起こる。

 四国南西岸を足摺岬目指してペダルを漕いでいると行く手を塞ぐ土砂。

 今は知らないが、当時国道といえどもセンターラインのない場所が多かった狭い道を完全に塞いでいる。まだ土砂崩れが起こって間もないようで、復旧作業は行われていない。

 四国は山間に入れば道険しく、自転車を漕ぐ身としては回り道はつらい。エイヤッと荷物を積んだ自転車を持ち上げ、土砂を超えていった。

 後で考えれば、土が崩れてそのまま海へ落ちる可能性もあった。危険と隣り合わせであったのだ。しかしその時々で決断をして、歩を進めるのだ。

 生きていても、思わぬことは起こる。気が付かなくても多くの危険が身近に存在している。すぐ背後に死が迫っている可能性も否定できない。

 「今」を大切に、有り難く生きることが重要と考える。

信頼

2006-11-03 | 医療・病気・いのち
 結婚してまだ1年経たない20代後半の女性。食事がなんとなくつかえる感じが続くために医院で検査を受けたところ、胃の入り口に癌が見つかった。組織型から考えて、時間が経てば広く胃に広がっていた可能性があるが、入り口にあるために少し早く症状が出たのであろう、手術ができる状態であった。とはいえ進行がん。胃全摘を施行した。

 一般的に癌年齢といわれるのは50代以降であるが、若くても油断はできない。症状があれば一度は検査を受けていただきたいものだ。

 その女性は、状況の説明にも大きく表情を変えずに淡々と聞いている。あまりに急なことですべてを理解できているわけではないということもあるだろうが、恐らく心の中では大きなうねりがあるだろう。

 ただ、ご主人の存在が大きな支えになっているようだ。仕事が終わればいつも寄り添っている。「ご主人は何でも受け止めてくれますか。」とお聞きしたところ、あまりはっきりとはものを言わないその方が、「はい。」とはっきり言われた。信頼できる人が身近にいるというのは、やはり心を安定させてくれるのだろう。

役に立つ?

2006-11-03 | 想い・雑感
 「人の役に立つ人間になれ。」といわれたことのある人は多いだろう。
役に立つというのが何をさしているのかきわめてあいまいではあるが、現代で役に立つというのは、お金になるということと同義になってきていることに間違いない。ということは人の価値がお金で判断される世の中だということだ。

 必須教科を教える時間を削ってまで、受験科目を教える時間を増やそうとするのは、教育現場だけの問題ではない。社会全体がそれを求めているのだ。役に立つ、お金になる人間の生産にむかってまっしぐらなのだ。

 お金が絶対の価値基準であれば、いじめなんて眼にも入らないであろう。そもそも政府からして弱者というレッテルを貼られた、お金にならない人を切り捨てるという究極のいじめを行っているのである。