Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

胃切除後の食事

2006-11-24 | 医療・病気・いのち
 胃の手術を受けた患者さんで、
「頑張って食べないと。」という方がおられる。

 私は、「頑張らないでください。」 という。

 頑張るのではなく、自分の調子に合わせて
 工夫して食べる必要がある。

 一日に必要な栄養を、一日かけて摂ればよいのだ。
 食事を分けて食べたり、
 栄養補助食品を利用したり、
 それで足りなければ、点滴を受けたり
 そういう風にしながら、少しずつ前に進めば良いのだ

 無理をして食べて苦しくなったりすると
 あと食べるのが怖くなり
 長い期間食べられなくなったりすることもある。

 無理は禁物。

袋小路

2006-11-24 | 想い・雑感
旅先の宿周辺で袋小路にぶつかることは少なくなった
でも 住宅地などでは
いまでも 行き止まりにぶつかることがある

人間の思考でも
どんどん深みにはまり
どうにもこうにも 抜けられなくなることがある

不安をかかえ
その不安がとてつもなく 大きく感じられたとき

何かを 手に入れたいと思い
それが無ければ
自分の幸せは無い とまで思ってしまったとき

どこかに あるいは誰かに 向けられた
怒りの納まりがつかず
その矛先が どこまでも先鋭化してしまうとき

絶望に 深く 沈みこんでしまったとき

そんなとき 周りが 見えなくなる
心が 袋小路から抜けられなくなる
ほんの少しでも 視点を変えられたら良いのにと思っても
なかなか 難しい

袋小路にぶつかれば
記憶をたどって 元にもどる
太陽の位置と時間で 方角の見当をつける
手元に 地図があれば それを見る
ノートPCがあればgoogle mapを開いてみる
などということで 打開を図る

心が行き詰ったときも
そんな 打開の光を 教えてくれる
人や本に出会えると 見晴らしが良くなる
何気ない言葉で はっと気づかされることもある

ほんとにちょっと視点を変えるだけで
開けてくることもある

行き詰ったとき
性急に結論を出すのは
止したがよい

薬は包装から出して服用してください。

2006-11-24 | 医療・病気・いのち
 昔、薬といえば一回分を紙に包んであり、その紙は野球のベースのような形に折りたたまれていた。それだとさすがに、紙ごと薬を飲み込む人はいなかったろうと思うが、最近の錠剤のようにシートから押し出す包装になっているものの場合、時にその包装ごとのみ込んでしまう方がおられる。特に一回分ずつ几帳面に切ってあったりすると、うっかり飲み込んでしまうようだ。

 飲み込んだものが、食道や胃にとどまっていると、内視鏡で取り出すことになる。しかし、意外と包装の周囲は鋭利なので、粘膜を傷つけないようにするのはなかなか難しい。そこで場合によっては太いチューブを押し込みそれで粘膜を守りながら取り出すという、大事になることがある。

 胃を通り越して流れて言ってしまっている場合には、そのまま便と一緒に出てくれるのを期待することになる。しかし、途中で腸を破ってしまえば手術が必要となる。また出口で粘膜を傷つけ、出血してしまうこともある。

 治療のための薬を処方してもらっているのに、そのためにこのような危険なめにあうのは悲しい。

 薬はきちっと包装紙から出して服用してくださいね。